2015年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 社会資本マネジメント | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 金子 雄一郎 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A12M |
クラス |
概要
学修到達目標 | 人口減少や高齢化の進展,厳しい財政事情などわが国の社会経済情勢は大きく変化しており,社会資本に携わる行政機関や企業等においては,これまで以上に適切な“マネジメント”が求められている.本科目は土木工学の専門科目であり,社会資本の計画,整備,運営等において必要となるマネジメントのための手法や具体事例の学習を通じて,最終的にマネジメントが行える土木技術者を育成することを目標とする. |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
講義内容は基礎的な概念と理論の習得を目的とする部分と專門的,応用的知識を養う部分からなる.いずれの部分も,理論などの基礎的な考え方について解説し,それを基に出席者との質疑により,結果の解釈の方法などについて検討する. |
履修条件 | 「マネジメント概論」及び「土木計画の基礎」を履修していること. |
授業計画
第1回 | ガイダンス 社会資本マネジメントの対象領域 |
---|---|
第2回 | 社会資本整備プロジェクトの意思決定(1) 費用便益分析手法(消費者余剰法,時間短縮・費用削減便益の算定) |
第3回 | 社会資本整備プロジェクトの意思決定(2) 費用便益分析手法(交通事故減少便益,環境改善便益の算定) |
第4回 | 社会資本整備プロジェクトの意思決定(3) 仮想市場評価法(CVM)による非市場価値の計測(環境,景観,人命等) |
第5回 | 社会資本整備プロジェクトの意思決定(4) 階層化意思決定法(AHP法)による総合的評価 |
第6回 | 社会資本整備プロジェクトの意思決定(5) 国・地方自治体における事業評価制度 |
第7回 | 社会資本整備プロジェクトの資金調達(1) 交通社会資本整備の財源(鉄道・空港・港湾・道路・都市交通施設) |
第8回 | 社会資本整備プロジェクトの資金調達(2) 民間資金の活用(PPP/PFI,公民間のリスク分担,リスクマネジメント) |
第9回 | 社会資本のアセットマネジメント(1) アセットマネジメントの概要(必要性,効果,分類,事例) |
第10回 | 社会資本のアセットマネジメント(2) ライフサイクルコスト(LCC)(LCCの算定式,算定の問題点,使用法) |
第11回 | 社会資本のアセットマネジメント(3) 公会計(財務諸表,資産価値の計測,割引率) |
第12回 | 社会資本のアセットマネジメント(4) 劣化予測(劣化予測式,モニタリング) |
第13回 | 社会資本のアセットマネジメント(5) 事例紹介(舗装,橋梁,上下水道等) |
第14回 | 平常試験およびその解説 |
第15回 | 全体のまとめ |
その他
教科書 |
特に指定しない.
|
---|---|
参考書 |
講義時に紹介する.
|
成績評価の方法 及び基準 |
平常試験で評価する. |
質問への対応 | 講義終了後もしくはアポイントによる. |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎,E-mail:kaneko@civil.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 12:20 ~ 13:00
|
学生への メッセージ |
マネジメントは誰もが知っている用語ですが,具体的な内容はイメージしづらいと思います.本講義は,社会資本に関するマネジメントの手法や実際について学びたい人に向いています. |