2015年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 水理学Ⅰ | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 安田 陽一 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 月曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A13N A14M |
クラス | 1組 、 2組 |
概要
学修到達目標 | 水理学とは、土木工学における基本的な学科目の1つであり、主として水の流れについて学ぶ教科である。また、水工系(応用水理学、ビジュアルスタデイ水理、河川環境工学、海岸環境工学など)およびプロジェクトスタデイ(TDコース水工)、上・下水道工学などの学科目の基礎となる。水理学Ⅰでは、水理学の入門として、静水力学、流れの入門、管路の流れについて学び、静水中の圧力の評価および単純な水理設計が可能となるようにする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
主要な内容が理解しやすいように資料配布および模型などを利用して現象を説明する。また、講義授業の終了10分前に講義の主要点をまとめ、授業内容の確認を行う。なお、毎回の授業で授業内容の総括をA4レポート用紙1枚にまとめる課題、授業内容関連課題を出題し、5日以内に提出したものに限り添削する。また、理解度確認試験を3回、実施する。 |
履修条件 | 水理学Ⅰ演習を履修すること。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス:「水理学」の目的と講義・演習の方法について 単位と次元についての講義「SI単位・工学単位の表示、次元式の表示を学ぶ」および静水中の圧力についての講義「圧力の取り扱い(絶対圧力・ゲージ圧力の表示)と考え方を学ぶ」 |
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第2回 | 平面の受ける圧力についての講義 「平板に作用する全圧力の大きさと作用位置の算定および表示方法を学ぶ」 |
第3回 | 曲面の受ける圧力についての講義 「曲面に作用する全圧力(浮力を含む)の大きさと作用位置の算定および表示方法を学ぶ」 |
第4回 | 浮体の安定についての講義 「浮体の安定条件、浮心・傾心の算定方法を学ぶ」 |
第5回 | 相対的静止についての講義 「オイラーの平衡方程式とその適用方法を学ぶ」 |
第6回 | 第1回理解度確認試験を実施し、その解説を行う |
第7回 | 流れの入門・流れの基礎式(その1)についての講義 「術語の定義、連続の式・ベルヌーイの定理とそれらの適用方法を学ぶ」 |
第8回 | 流れの基礎式(その2)についての講義 「運動量方程式とその適用方法を学ぶ」 |
第9回 | 実在する流れの特徴(その1)についての講義 「層流・乱流の流速分布・内部摩擦・固体壁面抵抗を学ぶ」 |
第10回 | 実在する流れの特徴(その2)についての講義 「各種損失水頭、断面平均流速を用いた流れの運動の取り扱いを学ぶ」 |
第11回 | 第2回理解度確認試験を実施し、その解説を行う |
第12回 | 単線管路(その1)についての講義 「エネルギー線、動水勾配線、流量の算定方法を学ぶ」 |
第13回 | 単線管路(その2)についての講義 「貯水池間に結ばれた単線管路および自由放流端を有する単線管路の水理計算方法を学ぶ」 |
第14回 | 単線管路(その3)についての講義 「サイフォンを有する単線管路の水理計算方法を学ぶ」 |
第15回 | 第3回理解度確認試験を実施し、その解説を行う |
その他
教科書 |
大津岩夫・安田陽一編著 『水理学-Application for Theory-』 理工図書 2013年 第3版
理工図書から出版された「水理学」を使用する。
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参考書 |
水理学に関する参考書は数多くあり、理解のしやすさは個人差があるので、直に手にとって復習しやすいもの選ぶことが好ましい。
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成績評価の方法 及び基準 |
原則として理解度確認試験の結果によって成績評価する。 ただし、総合評価が60点前後の場合に限り、 毎回実施している課題レポートの提出状況を見て最終判断をする。 |
質問への対応 | 基本的に常時質問を受けるが、メールでアポイントをとった学生に限る。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎4号館436号室(安田研究室) 連絡先(電子メール):<yokyas@civil.cst.nihon-u.ac.jp> 船橋校舎テクノプレイス15:環境水理実験室、連絡先(TEL&FAX):03-3259-0409 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 17:00 ~ 19:00 436号室
金曜 駿河台 16:00 ~ 18:00 436号室
土曜 駿河台 13:00 ~ 16:00 436号室
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学生への メッセージ |
専門科目の中でも重要な科目の1つです。本気に取り組むと興味深く理解できる科目です。暗記科目ではありませんので論理展開の流れを把握し基礎技術を身に付ける科目です。 |