2015年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 応用力学 | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 野村 卓史 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A16M |
クラス |
概要
学修到達目標 | 橋やダムなどの構造物はさまざまな力を受けながら自立している.応用力学では,構造物がどのように力を伝達し,同時にどのように変形するか,を解析するための基礎理論を「はり」の力学を中心にして学ぶ.構造物内部の力の流れと変形が求められなければ,構造物を設計することができない. |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式で進める.並行して設置している「応用力学演習」で,直前の授業内容に関する演習を行う. |
履修条件 | 「応用力学演習」を同時に履修すること.あるいは事前に履修をしていること. |
授業計画
第1回 | 静定はりの断面力(1):はりのタイプ,支点と反力,断面力の求め方 |
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第2回 | 静定はりの断面力(2):断面力の意味,分布荷重,集中モーメント荷重 |
第3回 | 静定はりの断面力(3):ゲルバーばり,間接荷重 |
第4回 | 応力とひずみ(1):応力,ひずみ,応力とひずみの関係 |
第5回 | 応力とひずみ(2):組み合わせ応力,2次元の応力・ひずみ関係,組み合わせ部材 |
第6回 | 断面の諸量(図心,断面1次モーメント,断面2次モーメント) |
第7回 | 中間試験(授業の前半を対象とする.授業の進行状況によって実施時期が多少ずれることがある) |
第8回 | はりの応力(1):曲げによる変形と応力 |
第9回 | はりの応力(2):曲げによるせん断応力 |
第10回 | はりの応力(3):曲げによる応力の要点 |
第11回 | はりのたわみ(1):曲げモーメントとたわみの関係 |
第12回 | はりのたわみ(2):微分方程式と境界条件,荷重・断面力・たわみの関係 |
第13回 | はりのたわみ(3):はりのたわみの求め方の要点 |
第14回 | 影響線 |
第15回 | はりの最大曲げモーメント |
その他
教科書 |
野村卓史 『構造力学』 コロナ社 2011年
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参考書 |
米田昌弘 『構造力学を学ぶ(基礎編)』 森北出版 2003年
竹間弘・樫山和男 『構造力学の基礎』 日新出版
2つともこの授業の内容・レベルにあった良書です.講義の説明を補ったり,演習問題を解いて実力をつけることに有益です.
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成績評価の方法 及び基準 |
中間試験(約40%),定期試験(約60%)の結果で評価する.特別な理由なく中間試験を欠席した場合,および授業の出席状況が不良の場合は不合格とする. |
質問への対応 | 並行して設置している「応用力学演習」は直前の講義内容を理解することを目的としているので,講義に関する質問も演習時間中に大いにして下さい. |
研究室又は 連絡先 |
お茶の水校舎7階 C707号室,nomura@civil.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:30 ~ 13:30
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学生への メッセージ |
応用力学は,理論を理解するだけでなく実際に問題を確実に解けることが重要です.そのために授業と演習を協調させています.実際に問題に取り組むことが,逆に理論の理解にもつながります.演習で出題された問題だけでなく,教科書等の問題をできるだけ多く解き,短時間で正確に問題を解く訓練をして下さい.応用力学は,就職試験,公務員試験,大学院入学試験等で必ず出題される科目です.多くの問題を解くことは,構造物の力学的特徴を身に付けることにも役立ちます. |