2015年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 土木史 | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 岸井・大沢 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 水曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | A33A A34B |
クラス | 後半 、 前半 |
概要
学修到達目標 | 土木の先人達は人類の幸福のために、自然に挑み国土や都市の基盤施設を造ってきた。土木の構造物、都市や地域も歴史的な所産であり、時代とともに改善が必要となる。その場合、こういった背景を知らないで白地にものを描くような土木事業をしてはならない。本科目では我が国の国土や都市がどのような土木事業や土木技術によって発展してきたのかを理解して、今後の土木技術者としての心構えを学んでいく。なお、本科目は専門科目であり、土木の歴史に関する学習を通して、土木が対象とする領域の総合性と本学科の伝統、先輩の偉業を理解し、最終的には技術者に不可欠な総合的な視野と高い倫理観を身に付けることを目的としている。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義は土木技術の歴史習得を目的とする部分と、自らが具体的な空間を土木史的見地から把握する演習的部分からなる。基本的にはパワーポイント、DVDを利用した講義形式で行うが、演習的な部分は自らが調べてレポートを提出するという方法で行われる。 |
履修条件 | 選択 |
授業計画
第1回 | 土木史を学ぶ意義 土木史の視点/土木技術の全体像と社会生活との関連に関する解説 |
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第2回 | 土木の領域と技術の概要(1) 災害からの国土・人間生活を守る土木技術/東日本大震災の被災と復興/三陸を襲った過去の災害 |
第3回 | 土木の領域と技術の概要(2) パリの都市形成史と土木技術 |
第4回 | 古代・中世・近世の土木技術 わが国の古代・中世土木技術 |
第5回 | 近世における日本の土木 江戸はどのようにして構築されたか |
第6回 | 西洋近代土木工学の発祥と黎明 数学の発達/物理学の発達/新しい材料の発見/工学としての土木 |
第7回 | わが国近代土木工学の曙/わが国の近代土木の先達(1) お雇い外国人/市区改正/富国強兵/人物とその業績に関する解説:廣井勇 |
第8回 | わが国近代土木の先達(2) 人物とその業績に関する解説:井上勝/青山士/宮本武之輔/八田與一 他 |
第9回 | 震災を乗り越えて 帝都復興事業/成瀬勝武/田中豊/山田博愛/笠原敏郎 他 |
第10回 | 戦災を乗り越えて 戦災復興事業/新宿/渋谷/池袋 他 |
第11回 | 復興・高度成長・成熟する社会(1) 工業化と基盤整備/黒四ダムに見る土木技術者のあり方 |
第12回 | 復興・高度成長・成熟する社会(2) 全国総合開発計画/近代土木技術者像/現代土木技術のあり方 |
第13回 | 復興・高度成長・成熟する社会(3) 高度成長期に形成された基盤/首都高/高速道路 |
第14回 | 復興・高度成長・成熟する社会(4) 高度成長期に形成された基盤/新幹線/空港 |
第15回 | 日本大学理工学部土木工学科90年のあゆみ/講義のまとめ 歴史と伝統/活躍する先輩 |
その他
教科書 |
必要な資料は授業中に配布する
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参考書 |
高橋裕 『現代日本土木史』 彰国社 2007年 第2版
土木コレクション小委員会 『土木コレクション HANDS+EYES』 土木学会 2014年
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成績評価の方法 及び基準 |
期末試験(60%)、レポート提出(20%)、授業時の小テスト(20%) ただし、期末試験で一定点に達しない場合はレポート点と小テスト点を加算しない |
質問への対応 | 授業後直接面談で、あるいはe-mailでくれれば返信する。 |
研究室又は 連絡先 |
岸井(駿河台校舎:研究室所在地は講義時に伝達) e-mail:kishii@civil.cst.nihon-u.ac.jp) 大沢(駿河台校舎:研究室所在地は講義時に伝達) e-mail:moosawa@civil.cst.nihon-u.ac.jp) |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 12:20 ~ 13:20 担当:大沢(研究室)
土曜 駿河台 16:40 ~ 17:40 担当:大沢(研究室)
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学生への メッセージ |
土木技術が何故生まれどのように育ってきたか、過去を学んで未来の土木技術者の心構えを考えてもらいたい。 シビルエンジニアの意味を考えよう。 |