2015年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 環境調査法 | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 川島 範男 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A43S |
クラス |
概要
学修到達目標 | 身の回りで日常見聞きする生活環境や自然環境に対し、認識と理解を深めるとともに、環境問題及び環境調査や環境測定に対する基礎知識を得る。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義用資料は講義開始前に配布、配布資料に沿って板書、適時パワーポイント使用しなが ら講義を進める。 |
履修条件 | 若干の化学の基礎知識、単位や計量についての興味を持ち、日頃、新聞、その他マスコミ等を通して見聞きする環境問題や環境情報、あるいは生活の中で感ずることのできる環境の異変などに関心を払うよう。 |
授業計画
第1回 | 講義内容と進行形態を説明。環境問題の歴史と近年の環境基本法整備、環境調査における計量(濃度計量と騒音振動等)とは、明治以降社会問題化した環境問題、江戸時代の循環型社会等について紹介。 |
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第2回 | 環境調査と主な関連法規、計量(測定)対象項目の推移、計量対象物質(有害あるいは健康項目)の概要について説明。環境調査の実例(河川・湖沼・海域)をパワーポイントで紹介。 |
第3回 | 環境調査の実例(地下水・工水、)をパワーポイントで紹介。調査対象となる健康項目( 有害物質など)の詳細と環境における問題点、計量方法の概要及びSI基本単位と法定計量単位、トレーサビリティー等について理解する。 |
第4回 | 環境調査の実例(土壌・噴気ガス)等、パワーポイントによる紹介。放射能、放射線の 単位、物理的性質等に係る簡単な基礎知識を得る。地球の自然、地球の大循環(バックグ ランドとしての水、大気、土壌の特性等)に触れる。 |
第5回 | 環境調査のバックグランドの認識:地球の自然と環境への負荷について認識する。海外( サウジ、西アフリカなど)水事情などの紹介(パワ-ポイント使用、各種環境での調査例等 に触れる)。 →水の不思議な特性、大気の鉛直分布、循環系における土壌の重要性等 →環境負荷の概要(温暖化、オゾン層破壊、森林破壊、塩害、河川の断流、酸性雨、富栄養化 等) |
第6回 | 人の活動と地球の環境(大気汚染、酸性雨など):人と自然との関係、大気汚染や酸性雨等につき原因、メカニズム、現象や影響等への理解を深める。近年の越境大気汚染などについて の認識を得る。 |
第7回 | 人の活動と地球の環境(温暖化、オゾン層の破壊、温室効果ガス等):原因、メカニズム 、現象や影響等への理解を深める。 |
第8回 | 水質汚濁の現状と環境基準等に見る水質の現況(水の循環・世界の水問題等):水質汚濁の現状、環境基準や汚染物質の生物濃縮等について認識する。生活環境項目の概要や世界の水問題等への認識を深める。 |
第9回 | 地下水汚染、地盤沈下、海洋汚染、富栄養化 :地下水と地盤沈下の関係、地下水汚染、海洋汚染の実態等への理解深める。富栄養化、赤潮、青潮などの発生メカニズム等を理解する。 |
第10回 | 土壌汚染と土対法(土壌の役割・土壌汚染等):土壌の性質、汚染の現状、環境基準等に係る現況を知る。 |
第11回 | 土壌汚染対策法上の土壌調査の概要把握と、調査例紹介(パワ-ポイント使用、調査方法の 概要・調査現場の状況等)。 |
第12回 | 環境調査の現場(試料採取、保存、測定等):試料の採取、処置、運搬、試料の保存等につき理解を深める(河川、湖沼、海域、地下水等)。 採水用具などパワーポイントによる紹介と 説明。河川等における流量調査実施例と流量の算出(流量調査等パワーポイント使用)。 |
第13回 | 計量方法の概要(計量の方法・機器分析の原理等):調査で使用される重量分析、容量分析、機器分析の内容を理解する。発光、連続クスペクトルと輝線スペクトル、電子衝撃等、機 器分析(ガスクロマトグラフ法、原子吸光光度法、発光分光分析法、質量分析法、分光光度 法等)の基礎知識の取得。 |
第14回 | 計量方法の概要(環境分析の実施例・操作・計算等):生物化学的酸素消費量、化学的酸素消費量、溶存酸素、全シアン他。 |
第15回 | 新しい調査対象と精度管理:放射能関連基準と測定の概要、 精度管理の理解、補足説明等。 |
その他
教科書 | |
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
定期試験の成績による。 |
質問への対応 | 講義終了後対応。 |
研究室又は 連絡先 |
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オフィスアワー | |
学生への メッセージ |