2015年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 景観・デザイン | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 大沢・三友・金光 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A44R |
クラス |
概要
学修到達目標 | 人々の生活をとりまく施設の大半は土木事業や技術による施設である。それら土木施設に対して人々が美しさを求めるのは自明の理(分かりきっていること)でもある。しかし、施設をつくる側の土木分野ではデザインは何か特別な行為であるという認識が未だ一般的となっており、つくる側とつくられる側に大きな乖離が生じている。高度成長期はすでに去り新しいパラダイムが要求されている今日、特別な行為としてではなく測量・力学・材料等と同様の教養として土木分野でのデザインを修得することが求められる。この科目では、土木施設の計画・設計のための、景観・デザインの基礎知識を学び、土木施設のデザインの考え方、デザインスキルの修得を目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
テキストを利用して景観・デザインの基礎知識を修得する講義、実際のプロジェクトをビジュアルに紹介しながらデザインの考え方を修得する講義の2つの授業方法とする。 |
履修条件 | 特になし。 |
授業計画
第1回 | 景観・デザインを学ぶ意義 講義の進め方/景観とは何か |
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第2回 | 景観の概念・認識 景観の定義/景観と風景 |
第3回 | 景観の認識 景観の類型/景観把握モデル/視点と視点場/景観の変化 |
第4回 | 視知覚特性 視知覚特性/ゲシュタルト/奥行感 |
第5回 | 河川のデザイン 概説/事例紹介と解説 |
第6回 | 橋梁のデザイン 概説/事例紹介と解説 |
第7回 | 港湾のデザイン 概説/事例紹介と解説 |
第8回 | 公園・広場のデザイン 概説/事例紹介と解説 |
第9回 | 都市空間のデザイン(1) 再開発/土地利用/市街化/事例紹介と解説 |
第10回 | 都市空間のデザイン(2) オープンスペース/水辺/事例紹介と解説 |
第11回 | 住環境のデザイン ニュータウン/コミュニティ/地区計画/建築協定/事例紹介と解説 |
第12回 | 交通空間のデザイン 道路/街路/駐車場/街路樹/事例紹介と解説 |
第13回 | 駅前広場空間のデザイン 駅前広場/駅舎/デッキ/土地利用/事例紹介と解説 |
第14回 | 歴史的施設を活かしたデザイン 土木遺産/歴みち/歴まち/城/伝統的建造物群保存地区/事例紹介と解説 |
第15回 | 景観・デザインの法制度 景観法/景観条例/デザインガイドライン/行政及び住民合意形成 |
その他
教科書 |
篠原修監修・景観デザイン研究会著 『景観用語辞典 増補改訂版』 彰国社 2007年
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参考書 |
事例については下記を参考とすること。その他、適宜授業中に紹介する。
1)土木学会 景観デザイン委員会 ホームページ「土木学会デザイン賞」
http://www.jsce.or.jp/committee/lsd/prize/index.html
2)国土交通省 国土技術政策総合研究所 ホームページ「景観デザイン規範事例集」
http://www.nilim.go.jp/lab/ddg/naiyo/keikan.html
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験80%とレポート20%で評価する。 |
質問への対応 | 基本的には授業後に教室で対応する。あるいは下記メールアドレスによる質問も受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
金光:e-mailにて連絡 e-mail khdo2004@mac.com (学生番号、氏名を明記すること) 大沢:駿河台校舎(研究室所在地は講義時に伝達) e-mail moosawa@civil.cst.nihon-u.ac.jp 三友:駿河台校舎(研究室所在地は講義時に伝達) e-mail mitomo@civil.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 12:20 ~ 13:20 担当:大沢(研究室)
木曜 駿河台 13:30 ~ 14:30 担当:三友(研究室)
土曜 駿河台 16:40 ~ 17:40 担当:大沢(研究室)
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学生への メッセージ |
学ぶべきものは身近に多く存在する。構造物というモノをつくるからには、常に周りに眼を向け考えること(意識)、手を動かして描いてみること(行動)が重要である。 |