2015年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 地球環境学 | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 小沼 晋 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 金曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A53O A54O |
クラス | 1組 、 2組 |
概要
学修到達目標 | 土木技術者が有すべき地球科学,環境化学,生態学および地球環境問題に関する基礎知識を習得すること. |
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授業形態及び 授業方法 |
適宜,資料を配布し,プロジェクターと板書を用いた講義により行います. |
履修条件 | 特になし. |
授業計画
第1回 | ガイダンス・原発事故と放射性物質 放射線,原子炉,除染,人体への影響 |
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第2回 | 地球規模の化学物質汚染: 重金属,POPs,食物連鎖・生物濃縮,暴露経路と毒性,ヒト影響・生態影響 |
第3回 | 環境リスクと化学物質管理: 排水基準・排出基準・環境基準,REACH・化審法・PRTR,リスク評価・リスク管理, 対策技術と施工 |
第4回 | 酸性雨のメカニズム・現状・対策: 原因物質,発生源,排ガス処理,pHと緩衝作用,化学平衡 |
第5回 | 地球水循環システム: 流域,分水界,滞留時間,水資源,ヴァーチャルウォーター,ハイドログラフ |
第6回 | オゾン層破壊: オゾンの役割とオゾンホール,フロン・ハロン・代替フロン,モントリオール議定書 |
第7回 | 地球大気循環システム: ハドレー循環,偏西風,収束帯,対流圏,成層圏 |
第8回 | 地球の熱収支: 太陽定数,アルベド,ステファン・ボルツマン定数,潜熱,顕熱 |
第9回 | 地球の大気と気象: 気圧傾度力,コリオリ力,海陸風 |
第10回 | 地球温暖化とメカニズム: 温室効果ガス,気候変動,海面上昇,生態系影響,IPCC |
第11回 | 演習と解説 |
第12回 | 地球温暖化対策: 京都議定書など国際的枠組み,クリーン開発メカニズム(CDM),共同実施(JI), 排出権取引(ET),緩和策と適応策 |
第13回 | 生物多様性の維持: 現場での希少種問題,ワシントン条約,外来種,レッドデータブック,生物多様性 |
第14回 | 生物多様性の回復: 生態系サービス,森林・漁業認証,生物多様性オフセット,里山,土木工学との関わり |
第15回 | 持続可能な社会に向けて: ISO14001,グリーン購入,LCA,地産地消 |
その他
教科書 |
適宜プリントを配布します.
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参考書 |
西岡ら 『ファーストブック 地球環境がわかる』 技術評論社 2009年
小林ら 『ベーシック 環境問題入門』 日経文庫1809 日本経済新聞社 2006年
東京商工会議所編 『eco検定公式テキスト』 日本能率協会マネジメントセンター 2014年 第4版
NPO法人自然環境復元協会 『改訂版 環境再生医-環境の世紀の新しい人材育成を目ざして-』 環境新聞社 2008年 第2版
大型書店には数多くの解説書が並んでいますので,予習・復習のつもりで書店の書棚の前に一度立ってみて頂くことをお勧めします.この講義では上記から比較的多く引用する予定です.
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験および演習への取り組み. |
質問への対応 | 授業中,授業直後およびオフィスアワーを利用してください.その他については,電子メールで予約してください. |
研究室又は 連絡先 |
小沼研究室 駿河台3号館341室 内線:688 konuma@civil.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 18:20 ~ 19:50
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学生への メッセージ |
「地球環境」は今や誰でも知っている言葉になりましたが,近い将来,皆さんが社会に出た時に直面する地球環境関連の案件に対応するためには,もう一段掘り下げた知識を身につけておくことが必要です.多様な知識をしっかり学習し,土木技術者としてまた社会を支える人材として成長して下さい. この講義は「環境再生医初級」資格を取得するための講義の一つです.必要な講義群の単位を取得し,申し込みをすると資格が得られます.就職活動等に役立ててください. |