2015年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 材料化学 | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 小泉 公志郎 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | A55E |
クラス | B |
概要
学修到達目標 | 将来的に建設材料を取り扱う機会が多い学科の学生を対象とした科目である。 主にセメント系材料の化学を中心に学習する予定であるが,化学の基礎的な内容にはじまり,無機材料・有機材料の基本も併せて幅広く学習する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
高等学校で化学を履修していなくとも理解できるように,基礎的な事項の解説から最近のトピックスの紹介までを行う。授業はプロジェクタで資料を表示しながら板書を行う形式をとる。 |
履修条件 | 選択 環境ライフサブメジャー・コース設置科目 |
授業計画
第1回 | ガイダンス 授業の進め方など セメント化学の概要と専門科目(コンクリート材料)との関連性 |
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第2回 | セメントとは何か? セメントの歴史 |
第3回 | セメントの定義と分類 気硬性セメントと水硬性セメント,ポルトランドセメント,特殊セメント |
第4回 | ポルトランドセメントの製造法 原料の調製,焼成,混合・粉砕 |
第5回 | セメントの化学組成計算に必要な化学の基本(その1) 原子の構造と化学結合,酸化物の形式 |
第6回 | セメントの化学組成計算に必要な化学の基本(その2) 分子・(原子団)イオンの構成と式量(分子量)を用いた物質量(モル数)への換算 |
第7回 | ポルトランドセメントの種類と化合物組成 クリンカー化合物の性質と化学組成 |
第8回 | セメントの水和反応 クリンカー化合物の水和特性と凝結のメカニズム |
第9回 | セメント・コンクリートの化学反応 セメントの水和に影響を与える因子 |
第10回 | セメント・コンクリートの材料化学1 化学混和剤の種類とその性能 |
第11回 | セメント・コンクリートの材料化学2 混和材料と環境問題 |
第12回 | コンクリートの耐久性 中性化・炭酸化反応,アルカリ骨材反応,塩害の化学的メカニズムとその対応 |
第13回 | 有機材料の基礎 様々な有機材料,高分子材料,有機・無機複合材料 |
第14回 | 金属材料の基礎 金属結合と自由電子,金属の特性と主な用途 |
第15回 | 理解度確認テスト |
その他
教科書 |
『セメント・コンクリート材料科学』 深谷泰文・露木尚光 共著 技術書院 2005年 第2版
上記の教科書は現在絶版中であるため,希望者にのみ販売を行う。
(説明に必要な図表等はスライドとして準備するので,基本的に購入の必要は無い。)
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参考書 |
『最新 建築材料科学』 松井勇・出村克宣・湯浅昇・中田善久 井上書院 2012年 第1版
『社会環境マテリアル』 大門正機・坂井悦郎 技術書院 2009年 第1版
その他の参考書類についてはガイダンスや授業中で随時紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
授業最終回に実施予定の「理解度確認テスト」の成績で判断する。 |
質問への対応 | 授業中および授業後または下記オフィスアワーにて質問をお受けしますが,それ以外の時間でも下記研究室に在室中であれば随時質問をお受けします。 また,電子メールによる問い合わせも歓迎いたします。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎8号館824室 koizumi@chem.ge.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:10 ~ 13:20 左記以外にも在室時には随時対応
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学生への メッセージ |
卒業後の進路で公務員や建設系の企業を目指す場合,実際の現場では使用する様々な「材料」に関する幅広い(材料学的な)知識が必要とされます。材料学の本質を知るには,それを構成している化学物質に関する理解も必須となります。 高校時代,化学を学んで来なかった学生諸君も興味をもって積極的に受講してください。 |