2015年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 地盤力学Ⅰ | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 福島 伸二 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A56M |
クラス |
概要
学修到達目標 | 土や地盤の力学的性質に大きく影響する種々の指示的性質、土の工学的分類法、地盤の透水問題、粘土地盤に生じる圧密沈下現象とその理論的取扱いに不可欠な有効応力の原理による圧密理論、圧密理論を適用した沈下予測法など地盤技術者に必要な基本的知識について学ぶ. |
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授業形態及び 授業方法 |
板書を中心に講義を行う.講義の一部は,地盤力学I演習およびビジュアルスタディ地盤の内容を受けて説明するので必ずそれらを履修すること. |
履修条件 | 1)地盤力学I演習を同時もしくは事前に履修していること. 2)ビジュアルスタディ地盤を同時もしくは事前に履修していることが望ましい. |
授業計画
第1回 | 地盤力学概論:これから学ぶ地盤力学の全体構成とその特徴などについて学ぶ. |
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第2回 | 土の成因:地盤(土)は岩盤の風化など様々な自然現象から形成され,地盤の力学的性質は土の形成作用と深い関係があることなどについて学ぶ. |
第3回 | 土の基本的性質①:土の三相構成(土粒子、水、空気),土の指示的性質(水分、間隙、密度)の表現法、土の指示的性質を表示する諸量の相互関係、相対密度などについて学ぶ. |
第4回 | 土の基本的性質②:土の粒度,土のコンシステンシーとコンシステンシー限界,コンシステンシー限界を用いた塑性図により表示した地盤材料の物理的性質と力学的性質の関係に関する基本的事項について学ぶ. |
第5回 | 土の基本的性質③:土の粒度による分類(粗粒土、細粒土)、細粒土の塑性図による分類をもとにした土の工学的分類法の基本的事項について学ぶ. |
第6回 | 地盤の透水性①:土中水による地盤工学上の問題,土中水の水頭と動水勾配,ダルシーの法則と透水係数など地盤の透水問題に関する基本的事項について学ぶ. |
第7回 | 地盤の透水性②:透水係数に影響を及ぼす要因,定水位透水試験法と変水位透水試験法の基本について学ぶ. |
第8回 | 地盤の透水性③:浸透流の基礎方程式と流線網,非拘束流における流線網,浸透流量の算定法,異方性地盤の流線網について学ぶ. |
第9回 | 地盤内の応力①:地盤の力学解析における前提条件,全応力と有効応力,自重や載荷重による地盤内応力について学ぶ. |
第10回 | 地盤内の応力②:浸透流による有効応力と過剰間隙水圧,土中水による浸透力と浸透水圧,掘削地盤の安定など浸透理論の応用問題について学ぶ. |
第11回 | 土の圧縮性と圧密①:土の応力履歴と圧縮性,飽和粘土地盤のテルツァギによる圧密沈下理論と基礎方程式とその解,圧密度など圧密沈下現象の理論的扱いに関する基本的事項について学ぶ. |
第12回 | 土の圧縮性と圧密②:飽和粘土の圧密試験法,圧密諸係数の決定法(圧密係数,体積圧縮係数,圧縮指数)など圧密特性を求めるための基本的事項にについて学ぶ. |
第13回 | 土の圧縮性と圧密③:飽和粘土地盤の圧密沈下量の算定法,圧密沈下の経時変化の予測法,任意の圧密度における沈下量,漸増荷重による圧密,多重粘土地盤の圧密について学ぶ. |
第14回 | 土の圧縮性と圧密④:飽和粘土地盤の地下水位低下による圧密,一次圧密と二次圧密の関係,圧密沈下対策(プレロード工法、サーチャージ工法、バーチ力ルドレーン工法)について学ぶ. |
第15回 | 全体復習 |
その他
教科書 |
三田地利之 『土質力学入門』 森北出版 2013年
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参考書 |
必要に応じて紹介する.
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験(記述・計算問題)により評価する.試験は理解度と説明能力を試すもので記述式と計算回答を求めるものを出題する.丸暗記だけでは対応できないので,講義後の復習を欠かさず行い,普段から自ら考え理解することが単位修得への近道である. |
質問への対応 | 教員の予定の許す限り授業後に対応する. |
研究室又は 連絡先 |
窓口専任教員:重村准教授 御茶ノ水校舎(旧法科大学院)7階 e-mail:sigemura@civil.cst.nihon-u.ac.jp tel:03-3259-0675 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
地盤力学は国土建設において重要な専門分野であり,そのおもしろさを講義から感じて欲しい.内容理解には講義だけでなく復習もかかさず行って欲しい. |