土木技術者の倫理 (A62O)

学修到達目標	技術者の社会における役割，社会に与える影響を理解し，技術者が他の職業と異なる職業倫理を持たなければいけないことを学ぶ．特に，土木工学に携わる技術者の倫理に関しては，教員や外部講師による実体験的な事例を題材にする．講義と演習を通じて，技術者の倫理的な判断のあり方，判断の下し方を習得する．
授業形態及び授業方法	ガイダンス，総論に引き続き，講義と演習を行う．講義は本学科の教員および官公庁，民間の技術者による．演習においては数人のグループによるディスカッションも行う．
履修条件	講義・演習ともに出席することを前提とする．

第1回	技術者という職業とそれに必要な倫理に関する講義
第2回	技術者倫理の基本的な事例と土木学会の倫理規定
第3回	基本的なテーマに関する演習
第4回	技術者倫理の事例に関する講義（１）公務員技術者としての倫理
第5回	技術者倫理の事例に関する演習（１）公務員としての倫理
第6回	技術者倫理の事例に関する講義（２）ゼネコン技術者としての倫理
第7回	技術者倫理の事例に関する演習（２）ゼネコン技術者としての倫理
第8回	技術者倫理の事例に関する講義（３）コンサルタント技術者としての倫理
第9回	技術者倫理の事例に関する演習（３）コンサルタント技術者としての倫理
第10回	技術者倫理の事例に関する講義（４）海外で活躍する技術者としての倫理
第11回	技術者倫理の事例に関する演習（４）海外で活躍する技術者としての倫理
第12回	技術者倫理の事例に関する講義記者会見とマスコミ対応、広報の意義
第13回	技術者資格に関する講義と演習技術士
第14回	技術者倫理の事例に関する講義（５）ルールと意思決定
第15回	技術者倫理の事例に関する演習（５）と講義全体のまとめルールと意思決定

教科書	特に指定しない。
参考書	土木教育委員会倫理教育小委員会『土木技術者の倫理 - 事例分析を中心として -』土木学会 2003年佐伯昇，杉本泰治『技術倫理 - 日本の事例から学ぶ -』丸善 2006年これら以外にも多くの有用な参考書があるので授業中に紹介する．
成績評価の方法及び基準	講義・演習ともに出席することを前提とする．演習提出物の採点による．演習の評価が不十分な場合には再提出あるいは追加の課題を課すことがある．
質問への対応	学外講師も依頼しており，担当日以外は連絡できない．演習の時間を設けているので授業時間中に対応することを原則とする．
研究室又は連絡先	野村（駿河台校舎：研究室所在地は講義時に伝達）, nomura@civil.cst.nihon-u.ac.jp 大沢（駿河台校舎：研究室所在地は講義時に伝達），moosawa@civil.cst.nihon-u.ac.jp
オフィスアワー	木曜駿河台 12:20 ～ 13:20 担当：大沢（研究室）土曜駿河台 16:40 ～ 17:40 担当：大沢（研究室)
学生へのメッセージ	まず社会の構成員として守るべき「倫理」があり，その上に土木技術者が守るべき「倫理」があることを学ぶので，基本的な「倫理」をよくわきまえた学生として受講して下さい．

2015年 理工学部 シラバス - 土木工学科