2015年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 有機化学 | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 大宅 淳一 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B14B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 有機化合物は,炭素と水素を主要な構成元素とする化合物の一群であり,生物との関わりが深い.また,有機化合物の数は無機化合物と比較すると極めて多いが,一定の基準で整理することが出来る.本講義では,云わば“整理の仕方(ルール)”を理解したうえで,個別のグループの基礎的性質を把握する. 本科目は,交通システム工学科の学習・教育目標A~Jのうち,C 「専門基礎学力」の達成に必要な科目です. |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書の内容に沿って,板書を中心に講義を行なうが,必要に応じてPower Pointを活用する.講義内容および範囲が広いので,中間試験を実施する予定である. |
履修条件 | 選択 基礎教育科目(両コース共通) |
授業計画
第1回 | ガイダンスおよび有機化学,有機化合物とは 有機化合物と無機化合物の違いについて学習する. (自己学習時間:予習15分,復習25分) |
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第2回 | 化学の基礎(その1) 化学の基礎である原子の構造(原子量や原子の構造、電子配置)について学習する. (自己学習時間:予習15分,復習25分) |
第3回 | 化学の基礎(その2) 周期表の読み方及びその配置と原子の電子配置の関係を確認し,原子の性質について学習する.(自己学習時間:予習15分,復習25分) |
第4回 | 化学の基礎(その3) 原子の結合である「化学結合」について学習する. (自己学習時間:予習15分,復習25分) |
第5回 | 化学の基礎(その4) 有機化合物の骨格を担う炭素原子の化学結合(混成軌道)について学習する. (自己学習時間:予習15分,復習25分) |
第6回 | 中間試験およびその解説 (自己学習時間:復習60分) |
第7回 | 有機化合物の基礎1(有機化合物の分類とIUPAC命名法) 炭素骨格による炭化水素類の分類、官能基による有機化合物の分類、慣用名とIUPAC名について学習する。 (自己学習時間:予習15分,復習25分) |
第8回 | 有機化合物の基礎2(異性体) 有機化合物の様々な異性体(構造異性体,立体異性体(幾何異性体,光学異性体))について学習する. (自己学習時間:予習15分,復習25分) |
第9回 | 低分子有機化合物1(炭化水素) アルカン,アルケンおよびアルキンの名称,立体構造及び性質,石油と官能基について学習する.(自己学習時間:予習15分,復習25分) |
第10回 | 低分子有機化合物2(脂肪族化合物) アルコール,アルデヒド,ケトン,カルボン酸,エステルなどの低分子有機化合物とそれらの反応・性質について学ぶ. (自己学習時間:予習15分,復習25分) |
第11回 | 低分子有機化合物3(芳香族化合物) 芳香族炭化水素の名称,芳香族性,フェノール類,アミン類などとそれらの代表的な反応について学習する. (自己学習時間:予習15分,復習25分) |
第12回 | 低分子有機化合物4 (有機化合物の化学反応) 有機化合物の化学反応(求核置換と脱離,酸化・還元など)について学習する。 (自己学習時間:予習15分,復習25分) |
第13回 | 身の回りの有機化合物(その1) 脂質(けん化価とヨウ素化,セッケンと合成洗剤)と糖質(単糖類,二糖類,多糖類の種類と構造)について学習する. (自己学習時間:予習15分,復習25分) |
第14回 | 身の回りの有機化合物(その2) 高分子化合物の定義と一般的性質,アミノ酸とタンパク質について学習する. (自己学習時間:予習15分,復習25分) |
第15回 | 平常試験 およびその解説 (自己学習時間:復習60分) |
その他
教科書 |
長島弘三,富田 功 『一般化学』 裳華房 2007年 第43版
シラバス記載内容を完全にカバーしている教科書はないので,教科書を特定しない.ただし,上記の図書(後半部分)はシラバスの内容に沿っているので,教科書として記載する.
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参考書 |
齋藤勝裕,大月 穣 『わかる×わかった 有機化学』 オーム社 2009年 第1版
飯田 隆(著),南原俊夫(編) 『ライフサイエンス 有機化学』 共立出版 2002年 第2版
畔田博文,樋口弘行,川端浩之,高木幸治 『これでわかる基礎有機化学』 三共出版 2010年 第4版
「わかる×わかった 有機化学」は,低分子有機化合物だけに留まらず,高分子有機化合物,生命の化学および現代の有機化学まで概説している.「これでわかる基礎有機化学」は,官能基の反応について解説している.また,「ライフサイエンス 有機化学」は,天然物の部分を詳し
く解説している.
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成績評価の方法 及び基準 |
総合評価に際しては,中間試験(30%),平常試験(45%)および課題等(25%)の配点とする.ただし,出席率が70%に満たない場合には,原則として定期試験の採点対象としない(正当な理由があれば,この限りではない). |
質問への対応 | 授業中,または授業終了後に受けますが,それ以外の時間でも下記研究室在室中は随時受け付けます.電子メールによる問い合わせも大歓迎です. ただし,メールでの問い合わせの際には学生番号と氏名を書くようにして下さい. |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎 8号館 814室 e-mail: ooya@chem.ge.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 船橋 12:15 ~ 13:10
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学生への メッセージ |
有機化学は,衣料・食料・有機材料・医薬品等はもとより,生命現象にも深く係わります.どの分野にとっても,有機化学の知識は必要不可欠ですので,先ずは基礎的部分を理解するために,積極的に受講して下さい. |