2015年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 |
ゼミナール
多孔質体の特性とその計測技術
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 佐田・小早川 他 | 履修期 | 年間 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B23A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 本科目のカリキュラム上の位置づけは、土木・環境分野に関する多孔質体の機能性とその有 効利活用について基礎的な知識・経験を習得することです。ここでは,多孔質体の優れた諸特性(調湿・ろ過・吸着効果など)を最新の計測器具・技術を駆使して具体的に体験・体感することで,その素材機能を活かした土木・環境分野への有効利活用というテーマに対し,種々の視点からアイデアや解決策等を具体的に供出できる力を養います。 本科目は,交通システム工学科の学習・教育到達目標A~I(「学生生活のしおり」p.1参照)のうち, F「生涯自己学習能力」の達成に主体的に関与する重要な科目です。またD「「専門応用学力」,E「実験・実習・演習を通した計画的遂行能力」,G「デザイン・総合力」及びI「ファシリテイト能力・コミュニケーション能力」の達成に補足的に関与する科目です。 |
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授業形態及び 授業方法 |
土やコンクリートを含むいろいろな多孔質体の特性を題材に,各種測定器具やデータ解析法 ・グラフ表示にも触れながら,ゼミナール形式で学習する。また,グループ別に野外環境調査および当該実験・調査計画した基礎・応用実験等を行うことにより,各素材の諸特性の実証データ等を収集したうえで,これらの成果に対し各自PPTによるプレゼンテーションをしたり,ディスカッションを行う方式である。 |
履修条件 | 専門教育科目,両コース共通 |
授業計画
第1回 | 講義のガイダンス ・講義の内容と課題の説明/留意事項/多孔質体とは |
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第2回 | 多孔質体の種類と性質・挙動 |
第3回 | 得体の知れない代物“土やコンクリート”(1) ・身近な土やコンクリートの特性 ・数値データの取り方,分析・解析法,グラフ化 |
第4回 | 得体の知れない代物“土やコンクリート”(2) ・身近な土やコンクリートの特性 ・数値データの取り方,分析・解析法,グラフ化 |
第5回 | 得体の知れない代物“土やコンクリート”(3) ・身近な土やコンクリートの特性 ・数値データの取り方,分析・解析法,グラフ化 |
第6回 | 身近な土やコンクリートの特性に関するプレゼンテーションとディスカッション ・PPTによる課題発表/質疑応答 |
第7回 | 各種測定器具の基本原理と操作法 ・長さ/質量/体積/その他の物理基本量 |
第8回 | 各種測定器具の基本原理と操作法 ・土質試験器具/土質調査器具/環境調査器具 |
第9回 | データ解析とグラフ化演習(1) ・統計基本量/データ解析/グラフ表示 |
第10回 | データ解析とグラフ化演習(2) ・統計基本量/データ解析/グラフ表示 |
第11回 | 各種多孔質材料の特性(1) ・珪藻土/炭系(備長炭,竹炭) |
第12回 | 各種多孔質材料の特性(2) ・ゼオライト/麦飯石/ピーナッツ殻 |
第13回 | 野外環境調査 ・環境調査/水質指標試験 |
第14回 | 野外環境実験のプレゼンテーションとディスカッション ・PPTによる課題発表/質疑応答 |
第15回 | 前期レポート提出とプレゼンテーション |
第16回 | 多孔質体の基礎実験(1) ・実験計画構想とプレゼンテーション |
第17回 | 多孔質体の基礎実験(2) ・実験計画構想とプレゼンテーション |
第18回 | 多孔質体の基礎実験(3) ・グループ別または個別の基礎実験 |
第19回 | 多孔質体の基礎実験(4) ・グループ別または個別の基礎実験 |
第20回 | データ整理とその解析(1) ・データ解析とグラフ表示 |
第21回 | データ整理とその解析(2) ・データ解析とグラフ表示 |
第22回 | データ解析結果に関するプレゼンテーションとディスカッション ・PPTによる課題発表/質疑応答 |
第23回 | 多孔質体の応用実験(1) ・実験計画構想とプレゼンテーション |
第24回 | 多孔質体の応用実験(2) ・実験計画構想とプレゼンテーション |
第25回 | 多孔質体の応用実験(3) ・グループ別または個別の応用実験 |
第26回 | 多孔質体の応用実験(4) ・グループ別または個別の応用実験 |
第27回 | 多孔質体の応用実験(5) ・グループ別または個別の応用実験 |
第28回 | データ整理とその解析(1) ・データ解析とグラフ表示 |
第29回 | データ整理とその解析(2) ・データ解析とグラフ表示 |
第30回 | 後期レポート提出とプレゼンテーション |
その他
教科書 |
各授業内容に応じて,適宜,関係資料やプリント等を配付する。
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参考書 |
塚本明美・岩田進午 『だれでもできるやさしい土のしらべ方』 合同出版 2005年 第1版
山橋武・三浦宏一 『たのしく学ぶセメント・コンクリート Q&A』 セメント協会 1996年 第1版
その他の参考書については、授業時に説明する。
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成績評価の方法 及び基準 |
個人あるいはグループワークでの自主的な活動(文献整理,実験・調査の準備(予備実験等 も含む),実験・調査,実験・調査結果の取り纏め,レポートの作成)の状況によって,F「生涯自己学習能力」とE「実験・実習・演習を通した計画的遂行能力」の基礎が習得できたか(60%)を,また提出課題や実験・調査計画の立案において他の講義で習得した方法をどのように応用したかによってD「専門応用学力」を習得できているか(20%)を,現地での野外環境調査や各種プレゼンテーションにおける態度・内容によって,I「ファシリテイト能力・コミュニケーション能力」が習得できているか(20%)を評価する。 なお,80%以上の出席がない場合は不合格とする。 |
質問への対応 | 質問等は下記の研究室およびオフィスアワーにて対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
基礎力学研究室(7号館1階7110室) |
オフィスアワー |
月曜 船橋 12:20 ~ 13:10
火曜 船橋 12:20 ~ 13:10
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学生への メッセージ |
土やコンクリートを含む多孔質体の有効利活用あるいは地盤環境問題,コンクリートに関する諸問題の意識高揚に関心・興味のある学生ならば,どなたでも歓迎する。 |