2015年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 交通土木史 | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 阿部 貴弘 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B25B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 本講義では「交通空間」に焦点を当て、その空間形成について知っておくべき基本知識・土木技術・人物等に関する事象を歴史的に認識します。講義で対象とする「交通空間」は、「陸(古代道、街道、国道など)」「水(河川・運河・港など)」「空(空港)」という3つの空間として、それぞれの空間形成の成り立ちを歴史的な流れの中で学習します。 本科目は、交通システム工学科の学習・教育到達目標A~I(「学生生活のしおり」p.1参照)のうち、H「歴史・文化・環境を生かす実践能力」の達成に主体的に関与する重要な科目です。また、B「技術者倫理」、D「専門応用力」の達成に補足的に関与する科目です。 |
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授業形態及び 授業方法 |
配布資料やパワーポイントを中心とした講義と、理解度を確認するミニレポートを実施します。 |
履修条件 | 専門教育科目、両コース共通、社会・環境系群 |
授業計画
第1回 | 総論:土木史の視点、交通土木史を学ぶ意義、今後の進め方 (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
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第2回 | 「土木と文明」:交通・土木の発達と文明の発展のはなし (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第3回 | 「交通とくらし」の歴史:交通の発達と人々のくらしや都市の変遷のはなし (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第4回 | 「陸の道」の歴史①:空間分類/生活の糧と文化を運ぶ街道のはなし (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第5回 | 「陸の道」の歴史②:都市の拡大と発展を促した鉄道・バスのはなし、陸の道を支えてきた土木技術(トンネル、舗装道路、高速移動空間ほか) (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第6回 | 「水の道」の歴史①:空間分類/生活の糧と文化を運ぶ河川・運河のはなし (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第7回 | 「水の道」の歴史②:海と陸をつなぐ海辺のターミナル「港」のはなし (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第8回 | 「空の道」の歴史:空と陸をつなぐターミナル「空港」のはなし (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第9回 | ミニレポート①:前半講義のまとめに係るレポートと解説 (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第10回 | 「人物史」:土木技術・土木事業を支えた人物のはなし① (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第11回 | 「人物史」:土木技術・土木事業を支えた人物のはなし②(お雇い外国人技師) (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第12回 | 「文化財」:交通土木に関する文化財のはなし① (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第13回 | 「文化財」:交通土木に関する文化財のはなし② (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第14回 | ミニレポート②:後半講義のまとめに係るレポートと解説 (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第15回 | 平常試験およびその解説 |
その他
教科書 |
教科書に準ずるオリジナルテキストを配布します。
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参考書 |
土木学会編 『日本の土木遺産』 ブルーバックス 講談社 2012年
北河大次郎ほか 『日本の近代化遺産』 ふくろうの本 河出書房新社 2007年
合田良實 『土木と文明』 鹿島出版会 1996年
高橋裕 『現代日本土木史』 彰国社 2007年
石井一郎 『土木の歴史』 森北出版 1994年
為国孝敏 『身近な土木の歴史』 東洋書店 1999年
土木学会編 『解体新書大河津分水可動堰』 土木学会 2014年
いずれも読みやすい書なので購読をすすめます。
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート(20%)、平常試験(80%)で評価します。 |
質問への対応 | 質問は授業中もしくはオフィスアワーにて対応します。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台キャンパス C108 阿部研究室 |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:20 ~ 13:00
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学生への メッセージ |
土木技術者にとって最低限必要な歴史知識が身につくとともに、自分の進む道が位置づけられるかも知れない。また個別に学んでいる科目や知識を総体的・総合的に学べる。また数理的なアプローチではなく、論理的、社会科学的な思考方法の出発点を学べる。 |