2015年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 交通経済学 | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 二村 真理子 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B41G |
クラス |
概要
学修到達目標 | 本科目のカリキュラム上の位置づけは,交通政策における意思決定について,経済学的な知識を習得することです。ミクロ経済学の基礎を理解し,交通の諸問題の解決手法を学ぶことを目標とします. 本科目は,学科の学習・教育到達目標A~I(「学生生活のしおり」p.1参照)のうち,D「専門応用学力」の達成に主体的に関与する重要な科目です. |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式をとります. |
履修条件 | 専門教育科目,共通 |
授業計画
第1回 | わが国の交通市場の概観 日本の交通市場の機関分担の現状と、その経済的背景について |
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第2回 | ミクロ経済学の基礎Ⅰ 需要曲線・供給曲線のグラフを用いた理解,市場均衡の説明 |
第3回 | ミクロ経済学の基礎Ⅱ 消費者余剰,生産者余剰の理解,「市場の失敗」の説明 |
第4回 | ミクロ経済学の基礎Ⅲ 「市場の失敗」のうち外部不経済,公共財を中心とした説明 |
第5回 | 交通サービスの特殊性 交通需要,交通サービスの特性の経済学的視点からの整理 |
第6回 | 交通機関選択の要因/交通の費用 交通機関選択モデルの説明,交通の費用分類の整理 |
第7回 | 運賃理論Ⅰ 限界費用価格形成原理の理解,混雑料金の理論の説明 |
第8回 | 運賃理論Ⅱ 混雑料金の理論の確認,ピーク・ロード・プライシングの説明 |
第9回 | 運賃政策Ⅰ 総括原価主義に基づく現実の価格設定,公正報酬率規制の特性の理解 |
第10回 | 運賃政策Ⅱ インセンティブ規制の活用(プライスキャップ規制) |
第11回 | 規制政策Ⅰ 規制の種類,緩和の経済理論(コンテスタブル・マーケット)の理解 |
第12回 | 規制政策Ⅱ 運輸部門の環境問題に関する理解,温室効果ガスの削減のための方策 |
第13回 | 交通投資Ⅰ 交通プロジェクト評価の必要性,費用便益分析の基本的方法の説明 |
第14回 | 交通投資Ⅱ 民間活力を利用した社会資本の整備に関する理解 |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 |
竹内健蔵 『交通経済学入門』 有斐閣ブックス 有斐閣 2008年 第1版
このテキストは,経済学の初学者には少々難しいため,ゆっくりと進める予定です.
また,進行状況によっては,講義計画の変更の可能性があります.
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参考書 |
山内弘隆・竹内健蔵 『交通経済学』 有斐閣 2002年 第2版
藤井弥太郎 『自由化時代の交通政策』 東京大学出版会 2001年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
講義内容の理解度を定期試験とレポートで評価します. 原則としてGPA制度の基準にしたがって優劣の評価を行うものとします. ただし,出席が70%に満たない場合は,原則として定期試験の対象としません(正当な理由がある場合に限り,追加課題の提出により許可). |
質問への対応 | メールで受け付けます. |
研究室又は 連絡先 |
二村真理子 futamura@lab.twcu.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
受講者の理解度によってシラバスの進度変更の可能性があります. 分からない点は,積極的に質問をしてください. |