2015年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 空間情報工学 | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 佐田・池田 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B52B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 本科目のカリキュラム上の位置づけは、交通計画及び施設建設における測定技術について応用的な知識を習得することです。空間情報を記述、活用するためのデータの収集・計測・処理方法を理解し、先端的な空間計測技術(デジタル写真測量、GPS、リモートセンシング)及びGIS、数値地形モデルなどの空間データの表現方法について概要の習得を目指します。 本科目は、学科の学習・教育到達目標A~I(「学生生活のしおり」p.1参照)のうち、D「専門応用学力」の達成に主体的に関与する重要な科目です。 |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書及び資料に沿って講義します。 |
履修条件 | 専門教育科目、両コース共通、社会・環境系群、選択。 |
授業計画
第1回 | 空間情報工学の基本事項 空間情報工学の概要と役割/先端計測技術とその応用例 (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
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第2回 | 空間データの計測方法及び数値処理 三次元空間データの取得方法/各種の座標変換 (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第3回 | GISの基礎知識 地理空間データ/ベクトルデータ、ラスターデータの特徴 (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第4回 | GISの利用 ベクトルデータの位相構造/GISによる空間分析 (自己学習時間:予習30分、復習60分) |
第5回 | 写真測量の基礎知識(1) 写真測量の原理/共線条件/単写真測量 (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第6回 | 写真測量の基礎知識(2) ステレオ写真測量/カメラ座標系/カメラの傾きの表現 (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第7回 | 写真測量の基礎知識(3) 相互標定/絶対標定/ステレオマッチング (自己学習時間:予習30分、復習60分) |
第8回 | リモートセンシングの基礎知識 リモートセンシングの原理/リモートセンシングのデータ処理の概要 (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第9回 | リモートセンシングのデータ処理(1) 画像処理/幾何補正/データの分類 (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第10回 | リモートセンシングのデータ処理(2) 画像処理の実際 (自己学習時間:予習30分、復習30分、レポート課題60分) |
第11回 | GPSの基礎知識 GPSの測位原理/測位手法/世界測地系 (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第12回 | GPSの応用 時系/RTK-GPS/D-GPS/応用例 (自己学習時間:予習30分、復習30分、レポート課題120分) |
第13回 | 数値地形モデル(1) 数値標高モデル/内挿方法/地形情報の抽出 (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第14回 | 数値地形モデル(2) 数値地形モデルの応用例 (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
第15回 | 平常試験及びその解説 理解度確認のための試験/解説 (自己学習時間:予習30分、復習30分) |
その他
教科書 |
近津博文 『空間情報工学概論』 日本測量協会 2005年 第1版
空間情報工学が対象とする技術、理論、手法について簡潔に記述してある。理論に関する詳細部分は参考書に掲げた「測量学」等で補足する。
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参考書 |
中村英夫、清水英範 『測量学』 技報堂出版 2000年 第1版
「測量学」は測量学の授業で教科書に指定している。
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成績評価の方法 及び基準 |
数回の講義ごとに小テスト及びレポート課題を行いその内容により理解度を評価します。また、全体的な知識の理解度を平常試験で評価します。総合評価は平常試験(70%)、レポート(15%)、小テスト(15%)の配点とし、GPA制度の基準にしたがって合否および優劣の評価を行います。ただし、出席率が70%に満たない場合は、原則として平常試験の採点対象としません(正当な理由がある場合に限り、追加課題の提出により許可)。 |
質問への対応 | 授業中及び授業後(当日)または研究室で対応します。 オフィスアワー:火曜日・12時30分~13時00分・水曜日・12時00分~13時00分・船橋校舎7号館7212室 |
研究室又は 連絡先 |
7号館7212室(空間情報研究室) |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:30 ~ 13:00
水曜 船橋 12:30 ~ 13:00
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学生への メッセージ |
空間情報工学は従来測量学で扱ってきた技術の中で、近年の大きな技術革新により生まれたデジタル技術を対象としている。本科目では、その中心となるリモートセンシング(RS)、地理情報システム(GIS)、汎地球測位システム(GPS)、デジタル写真解析について授業する。技術の概要・基本原理を説明できる力を付けて欲しい。 |