2015年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 測量実習 | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 佐田・三島 他 | 履修期 | 年間 |
単位 | 4 | 曜日時限 | 金曜3・4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B53G |
クラス |
概要
学修到達目標 | 本科目のカリキュラム上の位置づけは,交通計画および施設建設における測定技術について基礎的な知識を習得することです.応用測量の分野についての講義から土木技術者として,必要な測量の知識を「基準点測量」」,「計画設計」,「路線測量」,「地形測量」を中心に習得を目指します. 本科目は,学科の学習・教育到達目標A~I(「学生生活のしおり」p.1参照)のうち,E「実験・実習・演習を通した計画的遂行能力」の達成に主体的に関与する重要な科目です.また,C「専門基礎学力」,D「専門応用学力」、I「ファシリテイト能力・コミュニケーション能力」の達成に補足的に関与する科目です. |
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授業形態及び 授業方法 |
実習 なお,天候による実習実施が出来ない可能性があることを想定し,各実習の前後に1時間程度実習を行います. |
履修条件 | 専門教育科目、両コース共通、必修。 (1)CADの操作に習熟していることが望ましい. (2)Excelなどの表計算ソフトに習熟していることが望ましい. |
授業計画
第1回 | ガイダンス及び測量機器の整準についての説明 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
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第2回 | 測量機械の操作説明 セオドライト,レベル,距離計測についての説明 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第3回 | 測量器械操作演習 (1)トータルステーションによる角度測定,距離測定の実習 ・この実習を通じて,トータルステーションの操作に慣熟 ・トータルステーションの原理,構造,機械特性を習得 (2)GPS観測実習 ・この実習を通じて,GPSの操作に慣熟 ・GPSの原理,構造,機械特性を習得 (3)水準観測 ・この実習を通じて,水準儀の操作に慣熟 ・水準儀の構造,機械特性を習得 (4)距離測定 ・鋼巻尺による距離測定 ・この実習を通じて,鋼巻尺の操作に慣熟 ・鋼巻尺の原理を習得 提出物: (1)観測記録(観測手簿,観測記簿,計算簿) (2)図面(観測図) の提出.提出物を班ごとにまたは各個人ごとに指導,訂正,再測 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第4回 | 測量器械操作演習 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第5回 | 測量器械操作演習 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第6回 | 基準点測量 踏査選点 5点程度の多角路線を選点 提出物 (1) 選点図 (2) 配点図 (3) 観測図 (4) 平均図 の提出.提出物を班ごとに指導,訂正,再選点 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第7回 | 基準点測量 前述の『選点踏査』した測量網を観測図に基づいて観測. 各人が実際に測量機材を操作し,実習し慣熟度を高める (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第8回 | 基準点測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第9回 | 基準点測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第10回 | 基準点測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第11回 | 基準点測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第12回 | 基準点測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第13回 | 基準点測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第14回 | 基準点測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第15回 | 前期のまとめ ・成果提出 ・図面提出 �水準測量のデータを用いた最小二乗法による網平均計算をエクセルで行う課題 �多角計算をエクセルで行う課題 を説明する.後期の最初の授業時にレポートを提出すること. (自己学習時間:レポート課題演習120分) |
第16回 | 路線測量,地形測量 (1)路線測量 ・線形計画 前期の基準点の配点したエリアを中心に,40m程度の 道路構造物を計画. 直線,BC,EC,直線となるようにパラメータは用意する. ・提出物:線形計画書 提出物をテーマに班ごとに指導,線形修正 (2)地形測量 TSを用いた地形測量を演習 CADにより,描画 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第17回 | 路線測量,地形測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第18回 | 路線測量,地形測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第19回 | 路線測量,地形測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第20回 | 路線測量,地形測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第21回 | 路線測量,地形測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第22回 | 路線測量,地形測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第23回 | 路線測量,地形測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第24回 | 路線測量,地形測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第25回 | 路線測量,地形測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第26回 | 路線測量,地形測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第27回 | 路線測量,地形測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第28回 | 路線測量,地形測量 同 上 (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第29回 | 成果物作成 (1)路線測量:横断図(CADで製図) (2)地形測量:測量センター周囲の地形図(CADで製図) (自己学習時間:レポート課題演習60分) |
第30回 | 成果物提出 (1)路線測量:横断図(CADで製図) (2)地形測量:測量センター周囲の地形図(CADで製図) |
その他
教科書 |
参考書の他,随時プリントを用意します.
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参考書 |
測量学の教科書,参考書を測量実習の参考書とします.
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成績評価の方法 及び基準 |
毎回の実習ごとにレポート課題を課しその内容で理解度を評価します.また,測量成果品によって習熟度を評価します.総合評価はレポート課題(80%),成果品(20%)の配点とし,GPA制度の基準にしたがって合否および優劣の評価を行います. ただし,出席率が80%に満たない場合は,原則として採点対象としません(正当な理由がある場合に限り、追加課題の提出により許可).毎回必ず出席してください. |
質問への対応 | 佐田:授業終了後に教室で質問を受け付ける。または、オフィスアワーに研究室で受け付ける。 オフィスアワー:火曜日・12時30分~13時00分・水曜日・12時30分~13時00分・船橋校舎7号館7212室 三島:授業終了後に教室で質問を受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
7号館7212室(空間情報研究室) |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:30 ~ 13:00
水曜 船橋 12:30 ~ 13:00
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学生への メッセージ |
測量は社会基盤の整備を行う上で,「避けて通れない重要な技術」のひとつです. 測量はこの20年間で,コンピュータのハード,ソフトの両面の発達.従来測量技術の電子化などの周辺を取り巻く技術の長足の進歩.さらに,宇宙技術まで巻き込んで進化し続けています.現在の時点で完成しつつ,未完成の技術といっても過言ではありません. 測量の最先端の技術を習熟してもらうには1年間はあまりにも短いかもしれませんが,『トータルステーション』,『GPS測量』などを用いて,一気に最新の測量技術に直に触れることによって,現代測量を体感してもらいます. また,併設する『測量学』,『空間情報工学』の講座も含めて,いつでも最新の測量技術を理解できるまでの基本的な測量技術を習得してもらいます. |