2015年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 数理統計学Ⅰ | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 久保田 直樹 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C11M |
クラス |
概要
学修到達目標 | 現代の数理統計学では確率論などに基づき,少数のデータから全体の状況を推定する方法を考える。この授業では, そのための基礎となる知識を学習し,確率論の基本概念を理解出来ること,具体的には ・確率密度関数, 確率分布関数の概念を理解できること ・2項分布, ポアソン分布, 正規分布の性質を理解できること を目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
主に板書による講義形式で行う. |
履修条件 | 微分積分学 I, II の内容、線形代数学 I の内容 |
授業計画
第1回 | ガイダンス:講義形式や成績評価,必要な予備知識などの説明,数理統計学の内容に関する俯瞰的解説を行う。 |
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第2回 | 確率論の初歩: 標本空間などを定義し,確率論の枠組み,基本となる計算規則,その解釈などを解説する。 |
第3回 | 確率論の補足1: 確率変数の概念を導入する。また,期待値などを定義しその意味を解説する。 |
第4回 | 確率論の補足2: 条件付き確率の概念を導入し,ベイズの定理など関連する話題について解説する。 |
第5回 | 確率密度: 平均値と物体の重心の相似などについて述べ, 確率密度関数のイメージをつかむ。 |
第6回 | 分散: 物体の慣性モーメントとの関連から,分散のイメージを構成する。確率母関数を導入する。 |
第7回 | 確率分布1: 度数分布表をもとに,確率分布のイメージをつかむ。 |
第8回 | 確率分布2: 確率密度関数,確率分布関数を導入し,その性質を調べる。 |
第9回 | 2項分布1: 2項分布を紹介し,その性質を述べる.標本数を無限大にした場合にどうなるかの問題提起をする。 |
第10回 | 2項分布2: 2項分布によって記述される応用例を挙げ,それを解析する。 |
第11回 | ポアソン分布1: ポアソン分布を導入し,基本性質を述べる。 |
第12回 | ポアソン分布2: ポアソン分布によって記述される応用例を挙げ,それを解析する。 |
第13回 | 正規分布1: 中心極限定理を紹介し,そこに現れる正規分布の性質を述べる。 |
第14回 | 正規分布2: 正規分布によって記述される応用例を挙げ,それを解析する。 |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 |
石村園子 『やさしく学べる統計学』 共立出版 2006年
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参考書 |
服部哲弥 『統計と確率の基礎』 学術図書 2012年 第3版
馬場敬之,久池井茂 『統計学 キャンパスゼミ』 2012年
高杉豊,馬場敬之 『演習 統計学 キャンパスゼミ』 2011年
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験での評価を基本とする。 成績評価の配分は,平常試験(60%),レポート・小テスト(40%)です。 |
質問への対応 | 講義中又は講義終了後が一番確実です. それ以外の時間で質問をしたい場合は,相談の上対応します. |
研究室又は 連絡先 |
第一回の授業時にお知らせします. |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:20 ~ 13:20 1号館1階講師室
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学生への メッセージ |
熱意を持って取り組むことを期待する。 |