2015年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 環境計画 | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 4年 |
担当者 | 井上・冨田 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C14R |
クラス | 環境・構造 |
概要
学修到達目標 | 建築は安全で美しく、空間性能の高いものでなければならない。本講は、より実務的な見地から建築環境の制御技術を修得し、空間性能の向上・維持を実現する手法について学習する。対象とする環境要因は、空間性能を左右する音・振動等で、2年次の環境工学Ⅱで学んだ内容の応用編である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
パワーポイントやビデオ、黒板等を使用した講義形式であるが、実際的な設計法や計算法を習得するために随時演習も行う。 |
履修条件 | 特になし |
授業計画
第1回 | (音環境の消費者要求や技術レベルの解説)全体の講義構成、スケジュ-ルについて説明するとともに、建築の音環境性能の向上に対する消費者要求や技術レベルの現状について解説する。 |
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第2回 | (室内音響設計)劇場・ホールの計画を対象に、目的用途に適した残響の特性やエコー障害の発生など、室内音響の特性について解説する。室内音響を評価するための音響指標や室の容積や形状、内装など建築条件との関係について学びながら、具体的な室内音響の設計法を解説する。 |
第3回 | (へいの計算法(1))屋外空間において、へいの効果の計算法を解説する。音源は点音源、線音源を対象とし、地面の反射による影響も解説する。 |
第4回 | (へいの計算法(2))3回目の講義で学んだ内容を踏まえ、へいの計算法の演習及び解説を行う。 |
第5回 | (面音源からの騒音伝搬(1))室内から外部へ音が透過、放射される場合や外部から壁面を透過する場合、透過側の壁面近傍付近での音の強さは、音源を面(壁面)として扱う必要がある。ここでは、面音源を対象とした到達音の計算法を解説する。 |
第6回 | (面音源からの騒音伝搬(2))5回目の講義で学んだ内容を踏まえ、面音源を対象とした騒音伝搬の演習及び解説を行う。 |
第7回 | (建築物の遮音設計(1))建物の遮音を考える上で、室内から室外、室外から室内の条件における遮音の計算法及び設計法を解説する。 |
第8回 | (建築物の遮音設計(2))8回目の講義に引き続き、さらに音の壁面への入射条件として、直接音の影響が無視できない場合の計算法も解説する。 |
第9回 | (建築物の遮音設計(3))7回目の講義で学んだ内容を踏まえ、建築物の遮音設計について演習及び解説を行う。 |
第10回 | (建築物の遮音設計(4))8回目の講義で学んだ内容を踏まえ、建築物の遮音設計について演習及び解説を行う。 |
第11回 | (空調騒音の防止(1))空調システムにおいて、送風機で発生した騒音はエアダクト内を伝搬し、居室に影響を与える。ここでは、伝搬系における居室内への到達音の計算法を解説する。 |
第12回 | (空調騒音の防止(2))11回目の講義で学んだ内容を踏まえ、空調騒音の防止と計算法について演習及び解説を行う。 |
第13回 | (固体伝搬音と体感振動の対策(1))固体伝搬音と体感振動が問題となる事例をあげ、その対策方法について解説を行う。 |
第14回 | (固体伝搬音と体感振動の対策(2))13回目の講義で学んだ内容を踏まえ、防振について演習及び解説を行う。また、13回目までの総合演習も行う。 |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 |
日本建築学会編 実務的騒音対策指針(第二版) 技報堂出版
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
平常試験(70%)、小テスト・レポート(30%) |
質問への対応 | |
研究室又は 連絡先 |
井上研究室 TEL:03-3259-0418(井上),03-3259-0463(冨田) |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 11:00 ~ 12:30
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学生への メッセージ |