2015年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 鑑定評価理論Ⅱ | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 4年 |
担当者 | 佐藤 晃紀 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C14S |
クラス | 企画経営 |
概要
学修到達目標 | 鑑定評価理論Ⅰの総論に続く各論の講座である。総論を踏まえてより具体的に、不動産の鑑定評価を理解することを通じて、不動産の本質、不動産市場の理解、社会における不動産のあり方についての素養を身につける。個人の財産であるとともに公共財である不動産について理解をすることは非常に重要なことである。建築分野との具体的な接点を学ぶことも目標とする。さらに、環境との関連等今日的なテーマについても触れて行くいく予定である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
不動産鑑定評価理論(各論)についての理論的な内容を理解するために、教科書をもとに解説するとともに、理解を助けるための周辺知識、最近のトピック等も必要に応じて取り上げる。実務的な内容を多く取り入れて解説する予定である。必要に応じて、簡単な課題を与えて理解度を確認する。 |
履修条件 | 鑑定評価理論Ⅰの単位取得者が望ましいが、本講座の中でも、それと同等の知識(不動産鑑定評価基準の総論)を得ることが可能なため、特に予備知識は必要とはしない。 |
授業計画
第1回 | 講義の進め方と成績評価方法 総論の確認(1):不動産鑑定評価に関する基本的考察から鑑定評価の基本的事項まで |
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第2回 | 総論の確認(2):地域分析及び個別分析から価格を求める鑑定評価の三手法まで |
第3回 | 総論の確認(3):賃料を求める鑑定評価手法から鑑定評価報告書まで |
第4回 | 価格に関する鑑定評価(1):土地 1.宅地(1) ① 更地、② 建付地 |
第5回 | 価格に関する鑑定評価(2):土地 1.宅地(2) ③ 借地権及び底地、④ 区分地上権 |
第6回 | 価格に関する鑑定評価(3):土地 2. 農地 3. 林地 4. 宅地見込地 |
第7回 | 価格に関する鑑定評価(4):建物及びその敷地 1. 自用の建物及びその敷地 2. 貸家及びその敷地 |
第8回 | 価格に関する鑑定評価(5):建物及びその敷地、建物 1. 借地権付建物 2. 区分所有建物及びその敷地 3. 建物のみ 4. 借家権 |
第9回 | 賃料に関する鑑定評価(1):宅地 1.新規賃料(地代) 2.継続賃料(地代) |
第10回 | 賃料に関する鑑定評価(2):建物及びその敷地 1.新規賃料(家賃) 2.継続賃料(家賃) |
第11回 | 証券化対象不動産の価格に関する鑑定評価(1) 1.基本的姿勢 2.処理計画の策定 3.エンジニアリングレポート(1) |
第12回 | 証券化対象不動産の価格に関する鑑定評価(2) 3.エンジニアリングレポート(2) 4.DCF法 |
第13回 | 新たな課題への対応(1) 土壌汚染、アスベスト、グリーンビル(環境不動産) |
第14回 | 新たな課題への対応(2) 震災、中古住宅、海外不動産、その他 |
第15回 | レポートの提出及びその解説 総括 |
その他
教科書 |
(社)日本不動産鑑定協会 監修 調査研究委員会鑑定評価理論研究会 編著 (仮称) 『要説不動産鑑定評価基準と価格等調査ガイドライン』 住宅新報社 2015年
平成26年の不動産鑑定評価基準の改正に伴い、2010年発行の『新・要説不動産鑑定評価基準(改訂版)』の再改訂版として上記書籍が平成27年3月に発行予定
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参考書 |
必要に応じて、授業中に紹介する予定である。
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート等によることを中心とするが、受講人数等により具体的方法を決定する予定である。 |
質問への対応 | 原則として、授業中(その他:メール等で適宜対応する。) |
研究室又は 連絡先 |
akimichi-satoh@jrei.jp 03-3503-5331 一般財団法人日本不動産研究所 総務部 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
不動産鑑定評価の実務論を指向して行く。資格取得を目的とする講義内容ではないが、資格取得を目指す学生にはアドバイスを行う。不動産鑑定士は難関資格の一つだが、社会的意義もあり、資格取得を視野に入れて勉強することを期待する。 |