2015年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 建築デザインと歴史 | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 重枝 豊 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜1 金曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | C51B C52B |
クラス | 1組 、 2組 |
概要
学修到達目標 | 建築デザインと建築史を学習する目的と意義を理解すると同時に、建築の誕生から近代建築が生まれるまでの各地域、各時代の建築について学習する。とくに、建築の発達過程について学ぶことにより、建築とは何かという主題について考える力を養うことを目的とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
配付資料を用いながら、パワーポイントを使って講義を進める。 |
履修条件 | 選択 |
授業計画
第1回 | なぜ、建築デザインと建築の歴史を学ぶ必要があるのか。どのようにして、デザインや建築は学べるのかを理解する。 |
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第2回 | 「建物」の「建築」のちがい、建築家の誕生、役割と職能などについて学ぶと同時に、建築の社会的な意味について考える。 |
第3回 | 建物としての構造物から、はじめて「建築」が誕生したメソポタミヤやエジプトなどの建築について学ぶ。 |
第4回 | エーゲ海文明、ギリシア文明を中心に取り上げて、西洋文明の曙について学習する。この時期に培われた建築と都市の関係を探りながら現代の都市のあり方について考える。 |
第5回 | ローマ建築について、技術、構造、意匠について学ぶと同時に、その公共的、社会的な意味を考える。とくに、技術普及の問題と社会需要について考える。 |
第6回 | ヨーロッパ建築の成立基底には、東方の影響を強く受けたビザンチン建築の存在があげられる。アヤ・ソフィア寺院を中心にとりあげ、計画、構造、意匠、材料について学習する。 |
第7回 | キリスト教はヨーロッパという枠組みを構成させた大きな要素であるが、その僧侶の生活空間であった修道院、集会施設であるロマネスクの教会堂の建築過程について学ぶ。 |
第8回 | ロマネスクから展開したゴシック建築は何を目指したのか。ゴシック建築の展開からヨーロッパにおける地域文化の成立について考える。 |
第9回 | ルネサンス建築の概要を明らかにした上で、近代においてどのような工夫がなされていったのかを明らかにする。 |
第10回 | 前講義に引き続き、近代における建築家達によるさまざまな試みを平面、断面、配置図を分析しながら理解する。 |
第11回 | 現代建築は近代建築を乗り越えてさまざまな試みを実施してきた。しかし、そこには過去をきちんと引き継いだ建築が数多くある。その現代建築の事例について学ぶ。 |
第12回 | インドにおいて石窟寺院から発展したヒンドゥー教、仏教建築がどのように発展するのか。木造から組積造への変化の中で、意匠、計画、構造の変化について学ぶ。 |
第13回 | インドで生まれたヒンドゥー教、仏教建築が、東南アジアに伝わるとどのように受け止められ、定着するのかについて、その文化摂取のアジア的共通性について考える。 |
第14回 | 保存とは何か、保存することにどのような意味があるのか。日本の事例を中心に保存の理念の変化を理解する。 |
第15回 | 前講義に引き続き、西欧における保存の新しい試みについて学ぶ。 |
その他
教科書 |
日本建築学会編 『西洋建築史図集』 彰国社 1981年 第3訂版
教科書と授業で紹介する参考図書を図書館で確認するなど自発的な学習を心がけること。
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
2~3回程度のレポート(30%)と定期試験(70%)の合計点で評価する。 |
質問への対応 | 授業終了後に対応する。あるいは、下記の研究室を来室されたい。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎5号館7階575B室(田所研究室) |
オフィスアワー |
金曜 船橋 12:20 ~ 12:50 授業を実施した教室
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学生への メッセージ |
建築史の知識は建築デザインの土台になるものです。まず「知る」ことが大切です。さらに「なぜか」を問いかけてください。この問いかけのなかから、建築を深く、時代や社会との関連のなかで考えていく力が生まれてきます。 |