2015年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 環境工学Ⅱ | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 井上 勝夫 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 金曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C53P C54N |
クラス | 1組 、 2組 |
概要
学修到達目標 | 音環境を対象として使用目的に応じた快適な建築空間をつくり出すために、建築物の室内音響理論、音響設計、遮音理論、防音技術、振動理論、防振技術などを詳説し、効果的な建築設計・施工が行えるような技術者を育てることを目的とする。講義内容は基礎的な原理及び理論の習得を目的とする部分と、専門的、応用的知識を養う部分からなる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
黒板、パワーポイント、ビデオなどを利用して行い、各時間の最後には演習等を導入し、理解の促進を図る。 |
履修条件 | 特になし |
授業計画
第1回 | (音環境総論) 建築環境と環境要因に関する総括を行い,本講で扱う音環境・振動環境の内容を紹介する |
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第2回 | (音の性質) 音速や周波数・波長など,音の物理的性質に関する解説を行う |
第3回 | (デシベル尺度とデシベル計算(1)) 人間の感覚受容・心理的反応からデシベル尺度の説明を行う |
第4回 | (デシベル尺度とデシベル計算(2)) 音の合成(デシベル合成)及び音の減算方法を示す |
第5回 | (騒音の影響と評価(1)) 騒音の評価方法と周波数分析方法について解説する |
第6回 | (騒音の影響と評価(2)) 騒音評価指標として,等価騒音レベル,NC曲線,N曲線などを説明する |
第7回 | (室内の音場(1)) 室内音響の基礎事項(固有振動/音圧モード/拡散音場/平均自由路/平均音圧レベル)について解説する。 |
第8回 | (室内の音場(2)) 室内音響計画として,残響時間の調整や音響障害の防止方法等について解説する |
第9回 | (遮音と遮音構造(1)) 遮音の基礎事項として,透過率と透過損失,遮音と吸音等の解説を行う |
第10回 | (遮音と遮音構造(2)) 遮音設計方法として,室間の遮音,建物内・外の遮音の計算方法を解説する |
第11回 | (遮音と遮音構造(3)) 乾式二重壁の遮音特性やその他の遮音構造について説明し,遮音基準との関係を解説する |
第12回 | (固体伝搬音の遮断) 固体伝搬音の意味や特徴・物理的特性を示し,実際の固体音の例を挙げて制御原理を解説する |
第13回 | (床衝撃音と床構造) 固体音の代表例である重量床衝撃音,軽量床衝撃音について解説する |
第14回 | (体感振動の評価と対策) 人間の振動感覚と心理・生理的影響及び居住性能評価指針等に関する解説を行う |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 |
木村 翔 『建築音響と騒音防止計画 』 彰国社 1999年 第3版
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参考書 |
日本建築学会編 『建築環境工学用教材(環境編)』 丸善出版 2011年
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験(70%)、小テスト・レポート(30%) |
質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
井上研究室(inoue@arch.cst.nihon-u.ac.jp) TEL&FAX:03-3259-0418 |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 11:00 ~ 12:30
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学生への メッセージ |