2015年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 卒業研究・設計 | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 4年 |
担当者 | 安達 他 | 履修期 | 年間 |
単位 | 6 | 曜日時限 | 土曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C66M |
クラス | 環境・構造、設計・計画、企画経営 |
概要
研究テーマ 及び研究領域 |
1.文化施設の利用と活動 劇場・コンサートホールなど文化施設における様々な利用の具体的調査、施設利用者や管理者などから見た活動や施設の満足度・評価を探ることを通して文化活動の展開と施設の在り方を考える。 2.ライフスタイルの変貌と空間 高齢者の一人住まいや非血縁者同士が家族のように住まう形態、シェアハウス、コレクティブハウス、超高層マンションなどの登場、生活環境の変化に伴い新たな課題となってきた安心や共同の住まい空間について考える。 3.空間知覚と行動 場所や空間に反応して行動する人間の特性を安全や防災などの視点から探ることで建築的な課題について考える。 4.住まいとこども 家族が集う場所としてのリビングやダイニングの位置付けは変わりがないが、その周辺や共用部の計画・こども室の計画には様々な工夫が見られるようになってきており、その点に注目して住まいの空間について考える。 5.50年後から建築を考える 建築は未来を計画するという認識に立ち、50年後の社会状況を想定することで、今求められる建築の姿について考える。 6.ビルディングタイプの源流を探る 現在ある各種の建物の多くは近代になって誕生したものであり、日々変貌と多様化を続けている。それは形式を持つことで社会化されるが、社会化された形式によって逆に縛られたものとなる危険性を持つ。それ故、常に本来的な生命力を有していた源流に遡上する必要がある。 |
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学修到達目標 | 自ら問題の在処について考え、その所在を発見し、それを解くための手段を具体化する。そして、その結果を分析することで、今後の方策について提案する。全プロセスを実体験することで、提案能力を高める。 知識がなければ知恵も付かない。研究は、着想/思考/検索/読解/分析/交渉/表現能力等を高め、progressiveな自己開発に挑戦する練習場です。建築は、社会的な文脈の上に成立するものですが、同時に文化的な成果であり、論理的な思考と説明しがたい美的感覚の合成体です。まず論理的な視点/分析によって問題解決の糸口を見つけ出す研究に取り組み、その基礎の上に論文をまとめる、設計を提案することが求められます。様々な事柄に関心を持ち、夢や希望を持って研究を行おうとする気持ちは大切ですが、具体性に欠ける内容、やりたいこととできることの区別ができない態度は認められません。 |
授業形態及び 授業方法 |
グループ討論と個別指導。フィールドワークの実践。 第一段階:現状理解の上に立った問題点の絞り込みを行う。まず研究計画(方法/スケジュール/予想される結果等)を立案、課題にアプローチし、研究計画の妥当性を繰り返し検討することで解決すべき問題の焦点と方法を明らかにする。 第二段階:計画を実行、結果の見通しを付ける。ここで問題の輪郭をしっかり浮かび上がらせることができて初めて設計/論文に結び付く建築的課題が明らかになる。第二段階終了時にペーパーで経過を公表する。 第三段階:得られた成果を踏まえ更に研究を深化させる。論文は、調査/研究資料の詳細な整理/分析を行うことで考察をまとめ、設計は、図面/模型等で構想を具体化する。 第四段階:研究を更に発展、精査した内容としてまとめる作業を行う。論文提出者は、A4/6-10枚程度に研究のコア部分をまとめ、設計提案者は本として提出する。 |
履修条件 | 建築設計IVを取得していること。 目標とプロセスが具体的であること、行動力があることを求めます。研究に必要な知識習得を率先して行い、できると考えたことはまずやってみること。 毎週ないし隔週で行われる研究ゼミに出席し、研究の内容・進め方・進捗状況等に着いて発表・報告を行う。 |
その他
成績評価の方法 及び基準 |
プロセスと結果の総合評価。 |
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質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎5号館586B室 motosugi@arch.cst.nihon-u.ac.jp 03-3259-0717 |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 12:15 ~ 12:45
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学生への メッセージ |
試合は楽しく、練習は辛いものです。自分にプレッシャーを与え、目標を立て、自主性と行動力によって取り組むことを求めます。 |