2015年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 |
浮体工学及び演習
浮体式の海洋建築物を計画する!
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 増田・居駒・恵藤 | 履修期 | 後期 |
単位 | 3 | 曜日時限 | 火曜1・2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D21C |
クラス |
概要
学修到達目標 | 海洋建築物を計画するにあたり,それを浮体式にすることで計画・設計の可能性は大いに広がるはずである。海面に構造物を浮かべるために必要な基本事項を習得しながら,実際に初期設計ができるようになることが本講義及び演習の目標である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
スライドを利用しながら板書等によって講義を進める。合わせてその内容を実際に演習することで具体的な計算方法を習得する。 |
履修条件 | 海洋流体力学Iと水波工学Iの単位を修得していること。 |
授業計画
第1回 | 講義全体の解説と浮体式海洋構造物の用途/演習:海洋構造物の構造形式と固有周波数 |
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第2回 | 海洋波浪の取り扱いと基本パラメータ/演習:海洋波の分散関係式と波長の計算 |
第3回 | 重心の位置の算定/演習:重心位置の算定 |
第4回 | 浮体式構造物の静的安定性 基礎/演習:安定性の評価方法 |
第5回 | 浮体式構造物の静的安定性 自由水の影響/演習:定常荷重(転倒モーメント)に対する安定性 |
第6回 | バラスト水の設定/演習:バラストタンクの位置と重量の算定 |
第7回 | 波浪による圧力や流速/演習:ポテンシャル理論による圧力や流速の算定 |
第8回 | モリソン式による波浪荷重の算定法 (円筒構造物)/演習:モリソン式による波浪荷重算定 |
第9回 | モリソン式による波浪荷重の算定法 (複雑な形状の構造物)/演習:モリソン式による波浪荷重算定 |
第10回 | 浮体の運動方程式(考え方)/演習:時間領域と周波数領域の1自由度の運動方程式の計算 |
第11回 | 浮体の運動方程式(波浪の影響)/演習:流体の影響を考慮した運動方程式の計算 |
第12回 | 係留方法と係留システムの取り扱い/演習:外力の設定と運動方程式への導入 |
第13回 | 係留力の算定法(カテナリー係留)/演習:係留力を考慮した浮体の運動計算 |
第14回 | 居住性能の評価(加速度と加速度実効値)/演習:浮体動揺の計算と加速度および居住性評価 |
第15回 | 浮体計画と性能評価/演習:浮体設計と居住性評価 |
その他
教科書 | |
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参考書 |
日本船舶海洋工学会 『船舶海洋工学シリーズ12 「海洋構造物」』 成山堂書店 2013年 第初版
前田久明,近藤健雄,増田光一 『海と海洋建築』 成山堂書店 2006年 第初版
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成績評価の方法 及び基準 |
授業への参加意欲10%,演習課題40%,試験50% |
質問への対応 | 随時行う |
研究室又は 連絡先 |
増田・居駒・惠藤研究室 ikoma.tomoki@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 16:40 ~ 17:30 1342室にて対応する
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学生への メッセージ |
海洋工学分野に興味を持つ学生はもちろん,意匠系を目指す学生にもぜひ受講してもらい科目です。 |