2015年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 | ウォーターフロント計画Ⅱ | ||
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 桜井 慎一 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D53C |
クラス |
概要
学修到達目標 | 日本は国土面積の約4分の1が「都市」として計画されており、その区域内に居住する人口は、総人口の94%にも上る。わが国の都市計画では,限られた陸地面積を補うため,都市のウォーターフロント空間の活用が大きな役割を果たしてきた。本講義では、国民のほとんどが暮らす都市を、快適、安全、便利、美しく整備するため,ウォーターフロントをどのように役立てて行くべきかといった計画手法を事例の紹介を交えて学習・理解する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
都市計画の実際を理解するため,教科書に基づく講義に加えて、国内外の都市開発・保存事例を紹介するため写真や映像を用いた授業を行う。 |
履修条件 | 選択 |
授業計画
第1回 | 都市計画におけるウォーターフロントの役割: 都市の定義,都市の誕生と成長、都市の拡大と都市問題、都市計画の意義,ウォーターフロントに期待される役割 |
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第2回 | 都市構造理論と都市成長理論: 日本における都市化の変遷と現状、都市構造論,沿岸地域開発史 |
第3回 | 近代都市計画の系譜: 産業革命と都市問題、田園都市、近隣住区論,ウォーターフロント開発 |
第4回 | 日本の都市計画の変遷: 東京市区改正条例、市街地建築物法、帝都復興計画、新開発とニュータウン、筑波研究学園都市,海上都市計画 |
第5回 | 都市計画マスタープラン: 全国総合開発計画、国土形成計画、上位計画と地区計画、マスタープランの策定,東京湾開発計画 |
第6回 | 土地利用計画: 人口等の将来推計、区域区分、用途地域制、ゾーニング、建築規制、開発許可制度,都心回帰,湾岸居住 |
第7回 | 都市景観計画: 都市のイメージ,景観の構造,景観分析と評価手法,景観に関連する法制度・条例,港湾景観ガイドライン |
第8回 | 都市交通計画: 交通計画の目標,交通量調査(パーソントリップ調査,OD調査),都市交通計画の考え方,歩車分離,自転車路と駐輪場,新交通計画,バリアフリー,交通空間の適地としてのウォーターフロント |
第9回 | 公園緑地計画①: オープンスペースの役割,公園緑地の計画基準と分類,緑被率,緑化誘導策,都市公園の配置モデル |
第10回 | 公園緑地計画②: 港湾緑地の変遷と役割,臨海公園の計画理念,河川の開渠化・二層化と親水公園 |
第11回 | 都市環境計画: 環境基本法,持続可能な発展,ヒートアイランド現象と緩和策,ミチゲーションと環境創造,省エネとリサイクル,都市空間に水面や水資源を残す価値,人工干潟・人工なぎさの整備 |
第12回 | 都市防災計画: 都市と災害,災害拡防止計画,避難誘導計画,救援計画,災害復旧計画,防犯安全まちづくり,都市防災計画でウォーターフロントや水空間に期待される役割 |
第13回 | 住宅地計画: 住宅問題と住宅政策,住宅マスタープラン,住宅地計画の目標,住宅地の開発形態,住宅地の計画手法,住環境形成のための諸制度と事業,ウォーターフロントの空間特性を活かした住宅計画 |
第14回 | 都市更新と整備手法: 土地区画整理事業,換地計画,市街地再開発事業,権利変換,容積率移転,都市再生特区,都市更新にウォーターフロントが果たす役割 |
第15回 | 平常試験およびその解説 |
その他
教科書 |
小嶋勝衞(監修) 桜井慎一ほか(著) 『都市の計画と設計』 共立出版 2011年 第2版
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
平常試験100%。ただし、レポート課題、演習課題への取り組み状況,授業への参加意欲については,加点の材料として扱う。毎回,出席をとります。 |
質問への対応 | 授業終了後、教室あるいは研究室で受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎 13号館5階 1356室 海洋建築工学科 桜井研究室 TEL & FAX. 047-469-5526 sakurai@ocean.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:20 ~ 13:20 桜井研究室
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学生への メッセージ |
選択科目ですが、計画系を志向する人は必ず受講してください。試験は毎回の授業からまんべんなく出題しますので、授業に出席してしっかりノートをとってください。 |