2015年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 | ウォーターフロント計画Ⅰ | ||
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 桜井 慎一 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D53D |
クラス |
概要
学修到達目標 | 海,湖沼,河川に面するウォーターフロントは,独特の環境特性を有しており,その開発・利用に際しては陸域の開発とは異なる知識が必要となる。本講義ではウォーターフロントの意味・概念,歴史的変遷,特性などを理解し,良好なウォーターフロントを形成するために必要となる計画原論を学ぶ。 |
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授業形態及び 授業方法 |
ウォーターフロント開発の実際を理解するため,国内外の開発事例のスライド写真やDVD映像を用いた授業を行う。また,ウォーターフロントの環境特性などを,学生が自らの経験に即して考え,覚えることができるような授業を展開する。 |
履修条件 | 選択 |
授業計画
第1回 | この授業で学ぶ主な内容: ウォーターフロントブーム到来,ウォーターフロント関連書籍の出版推移,ウォーターフロント用語の社会認知,都市公論掲載論文ヴォターフロント |
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第2回 | ウォーターフロントの定義: 沿岸域とウォーターフロントの違い,全国総合開発計画における沿岸域とウォーターフロントの位置づけ,ウォーターフロントと沿岸域の領域 |
第3回 | ウォーターフロントの範囲: 米国CZM,分水嶺と水質,生活実態からみた範囲,景観論からみた範囲 |
第4回 | 海の行政界と紛争: 埋立てと海の境界線争い,埋立地の帰属問題,湖上・河川の行政界紛争, |
第5回 | 海の公共性と入浜権: 田原湾干潟埋立て訴訟,海と陸の境界に対する最高裁判決,入浜権,親水権,沖縄県海浜自由使用条例 |
第6回 | ウォーターフロントの変遷: 都市と港湾の拡大(揺籃期,拡張期,近代化期,隔絶期,再開発期),ウォーターフロントが担ってきた機能の変遷 |
第7回 | ウォーターフロント台頭の要因:再開発期を迎えた社会背景,都市内産業の変革,港湾の沖合展開,都市用地不足解消,都市アメニティの希求,工業(場)等制限法 |
第8回 | ウォーターフロント開発と行政: 大都市とウォーターフロント,海岸線延長距離と管理管轄,海岸の管理,港湾の種類,漁港の種類,都市と河川,日本三景,三大夜景 |
第9回 | 埋立てと水域占用: 公有水面埋立法,公有水面とは,埋立ての許可基準,水域占用,占用期間,占用料金 |
第10回 | ウォーターフロント開発と漁業権: 漁業の種類,漁業権とは,ウォーターフロント開発と漁業の競合,漁業補償と問題点 |
第11回 | ウォーターフロントの特性: 開放性,方向性,完結性,生産性,レジャー性,多様性,非日常性,アメニティ性,文化・歴史性,アピール性 |
第12回 | ウォーターフロント開発の事例: 柳川,船橋ヘルスセンター,東京ディズニーリゾート |
第13回 | WF開発のデザイン・キーワード①: 水辺の開放(水面を眺望する,水辺に近づく,水と遊ぶ,水辺で憩う,楽しく歩く 食事を楽しむ) |
第14回 | WF開発のデザイン・キーワード②: 都市の連続性(後背地との一体化,対岸や海との一体化,歴史・文化の継承),自然との調和(水質浄化,浸水防止対策,自然環境への対応策) |
第15回 | 平常試験およびその解説 |
その他
教科書 | |
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
成績は,平常試験(授業内),中間レポート(4回を予定),授業への参加意欲点の合計とする。 配点は,平常試験75~80点程度,中間レポート加減点-2~+2点/回,授業参加意欲点0~10点。 |
質問への対応 | 授業終了後、教室あるいは研究室で受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎 13号館5階 1356室 海洋建築工学科 桜井研究室 TEL & FAX. 047-469-5526 sakurai@ocean.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:20 ~ 13:20
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学生への メッセージ |
選択科目ですが、計画系を志向する人は必ず受講してください。定期試験は毎回の授業からまんべんなく出題しますので、授業に出席してしっかりノートをとってください。 |