2015年 理工学部 シラバス - まちづくり工学科
設置情報
科目名 | 不動産概論 | ||
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設置学科 | まちづくり工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 横内・渡辺 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E13S |
クラス |
概要
学修到達目標 | 人の生活や文化、社会基盤をなす環境を創造するまちづくりにおいては、直接的には、多くの場合に不動産を取り扱うことになります。まちづくりに携わるには、不動産に関する素養が求められます。講義では、これまでの歴史の中で、人は不動産とどのようにかかわってきたか、および、現在不動産はわれわれのくらしにどのようにかかわっているのかを理解し、将来の不動産とのかかわりを自ら考えることができるようになるための基礎知識と思考方法を身につけることを目標とします。不動産を学ぶことは、まちづくりに関連する社会経済、法制度、科学技術などを横断的かつ体系的に理解することであり、社会の中で工学の立場からの役割を担う場合にも、不動産を社会経済的に捉え、あるいは不動産に関する制度がいかなるものとなっているかを理解しておくことは、必須です。本科目は、まちづくり工学科の学習・教育到達目標A~IのうちD「専門応用学力」の達成に主力的に関与する重要な科目です。また、G「デザイン・総合力」およびH「歴史・文化・環境を活かす実践能力」の達成に補足的に関与する科目です。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式(座学)を中心として、授業を行います。教科書を中心にして、補助的にパワーポイントを使用しながら、講義をします。ただ一方的な方向で情報を提供するのではなく、できる限り、討議や意見の発表の機会をもつことも、想定しています。 |
履修条件 | 特にありません。 |
授業計画
第1回 | Ⅰ不動産総論1 不動産概論を学ぶための視点と考え方 不動産の公共的な役割、近代社会の基本原理である所有権保護・私的自治とこれに対する制約 |
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第2回 | Ⅰ不動産総論2 不動産の歴史 明治期以来の沿線開発や財閥系企業の都市開発、社会経済と不動産の基本的な関係 |
第3回 | Ⅰ不動産総論3 不動産登記と公図 不動産登記の意味と機能、公図、14条地図、境界 |
第4回 | Ⅱ不動産の価値1 経済発展と土地価格 高度経済成長期から現在にいたるまでの、それぞれの時代における土地の価格の産業やくらしとの関係 |
第5回 | Ⅱ不動産の価値2 価格の意味・不動産鑑定 不動産価格に関する基礎知識、不動産鑑定の仕組み、不動産鑑定評価基準 |
第6回 | Ⅲ不動産の利用1 住宅としての利用 持ち家と借家、戸建てとマンションなど、住宅政策や人々のライフスタイルの歴史と現状 |
第7回 | Ⅲ不動産の利用2 事業のための利用 都市部におけるオフィスビルや商業施設、大規模開発の歴史と現状 |
第8回 | Ⅲ不動産の利用3 公共的利用 土地収用、PPP、PFI・指定管理者など、不動産の新しい公共的利用の仕組み |
第9回 | Ⅳ不動産業と不動産ビジネス1 不動産事業 不動産業の事業としての意味、事業内容、実社会において不動産業の状況と将来像 |
第10回 | Ⅳ不動産業と不動産ビジネス2 不動産証券化 不動産証券化の意義、役割、不動産証券化事業における役割分担(アセットマネジメント、プロパティマネジメントなど) |
第11回 | Ⅳ不動産業と不動産ビジネス3 不動産取引の新しい仕組み 時代の求める新たな価値観による仕組み(消費者保護、個人情報、反社会的勢力の排除など) |
第12回 | Ⅴ現代的課題とこれからの不動産1 地球環境との共生 公害、省エネルギー、地球環境問題の国際的状況、地球環境問題に対応するための不動産の観点からの新しい仕組み |
第13回 | Ⅴ現代的課題とこれからの不動産2 エリアマネジメント まちづくりにおいて、地域住民や地権者が主体的に行うエリアマネジメントの実践とこれからのあり方 |
第14回 | Ⅴ現代的課題とこれからの不動産3 時事問題 最新の時事問題を取り上げることによる討論、不動産の現代社会のおける生きた動向 |
第15回 | 平常試験と解説 これまでの講義のまとめの試験とその解説 |
その他
教科書 |
渡辺晋 『不動産概論』 建築資料研究社 2015年 第1版
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参考書 |
授業時に適宜紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
授業態度・質疑応答等(30%)、平常試験(70%)の総合評価とする。7割以上出席していない者は、特別な理由がない限り、単位認定にはならない。 |
質問への対応 | 質問等は授業中およびE-mailにより常時受け付け、授業中に回答する。ただし、匿名は受け付けない。 |
研究室又は 連絡先 |
・山下・渡辺法律事務所 ・E-mail:nabeben@ywa.itplugin.net ・電話:03-5208-1026 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:00 ~ 15:00 5号館9階横内研究室
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学生への メッセージ |