2015年 理工学部 シラバス - まちづくり工学科
設置情報
科目名 | ユニバーサルデザイン | ||
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設置学科 | まちづくり工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 依田 光正 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E25N |
クラス |
概要
学修到達目標 | ユニバーサルデザインを,人間工学を用いた具体的な成果を通じて理解することが目的である.人間工学を通じたユニバーサルデザインの実現が目標となる. 本科目は,まちづくり工学科の学習・教育目標A~IのうちD「専門応用学力」の達成に主力的に関与する重要な科目である.また,B「技術者倫理」,G「デザイン・総合力」,H「歴史・文化・環境を活かす実践能力」 の達成に補足的に関与する科目である. |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式を中心として,授業を行う.内容は,教科書を使用するとともに,板書およびパワーポイントを用いて解説および具体事例を提示する. |
履修条件 | 選択科目 |
授業計画
第1回 | ユニバーサルデザインと人間工学 -ユニバーサルデザインとその原則を具現化するために必要かつ重要な人間工学とのかかわりについて概説する. |
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第2回 | ユニバーサルデザインの背景と現状 -ユニバーサルデザインと関連しているデザインにおける変遷や企画化に関する取り組みと高齢者や障がい者の不便さを考える. |
第3回 | 生活共用品 -日常生活で用いる消耗品や用品のデザインにおける共用品を紹介し,その中から共用品として配慮すべき事項を示すとともに開発の過程での取り組みを紹介する. |
第4回 | 家電製品とユニバーサルデザイン -家電製品におけるデザインに対して,ユニバーサルデザインの取り組みと具体的な事例を紹介すると共に評価方法などについて考える. |
第5回 | 家電製品の操作性とユニバーサルデザイン -ユニバーサルデザインを用いた家電製品の操作性向上に関して,いくつかの機能を標準化したガイドラインについて考える. |
第6回 | 情報機器とユニバーサルデザイン -情報機器については,ユニバーサルデザインの観点から情報アクセシビリティについて検討を行った具体的な事例について紹介する. |
第7回 | 高齢者の住宅 -高齢者に適した住環境を実現するために,高齢者の住環境にける問題点などを明らかにして,住環境改善に向けたユニバーサルデザインの手法や設計方法を考える. |
第8回 | 自動車とユニバーサルデザイン -自動車におけるユニバーサルデザインの応用事例から,情報伝達,操作性および快適さについて検討するとともに具体的な実験事例を紹介する. |
第9回 | 共用品開発と人間工学 -人間工学に基づいた様々なデータを明らかにするための評価実験方法や実現されたユニバーサルデザインの評価などをものづくりの視点から考える. |
第10回 | パッケージとユニバーサルデザイン -パッケージされたものの使いやすさやパッケージを開封する時の利便性を向上するために,ユニバーサルデザインを導入して改善する方法ならびに設計指針について考える. |
第11回 | パッケージの識別表示 -包装や容器の識別性を向上するために,視覚ならびに触覚に訴える改善方法の提案をユニバーサルデザインの視点から考える. |
第12回 | 文書のユニバーサルデザイン -フォントに対してユニバーサルデザインを導入した事例と広告にユニバーサルデザインを導入する時の注意点などを表現の観点から考える. |
第13回 | 社会とユニバーサルデザイン -様々な人たちが暮らしやすい社会に向けたユニバーサルデザインの活用として,障がい者や高齢者に配慮した規格や標準化の取り組みについて考える. |
第14回 | 総合的検討/総合的なユニバーサルデザインの活用 -個別のユニバーサルデザインの事例を組み合わせて,様々な人たちに対応できる環境づくりとしてのユニバーサルデザインの総合的検討を行う. |
第15回 | 平常試験及びその解説/ユニバーサルデザインから福祉のまちづくりへのまとめ |
その他
教科書 |
ユニバーサルデザイン研究会 『人間工学とユニバーサルデザイン新潮流』 日本工業出版 2013年 第1版
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参考書 |
授業中に適宜指示する.
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート(40%)平常試験(60%)で評価する. 7割以上出席した受講者を評価対象とする. |
質問への対応 | 原則として,授業中,授業前後に教室で対応する. |
研究室又は 連絡先 |
駿河台5号館9階598A |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:20 ~ 13:20
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学生への メッセージ |
特定の専門分野に限定せず,様々な分野に取り入れられているユニバーサルデザインを学ぶ姿勢が求められます.障がい者や高齢者を含めて人間に関する知識を,自ら得るように努力してください. |