2015年 理工学部 シラバス - まちづくり工学科
設置情報
科目名 | 建築計画Ⅰ | ||
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設置学科 | まちづくり工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 八藤後 猛 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E32M |
クラス |
概要
学修到達目標 | 建築物は、地域やまちを構成する要素である一方、自然環境と調和しながら人間の生活行為 を成立させている。それに必要な建築空間の構成要素を知ることは、まちづくりに必要な技術的手法の一つである。ここでは、各地域の気候・風土や地形が建築にどのような影響を及ぼし、対応したかを学ぶ。そのうえで、人間生活を行う単位としての室の空間構成、設備、それらを統合するための住宅計画(戸建て住宅、集合住宅)の基本を学習する。 本科目は,学科の学習・教育到達目標A~Iのうち,D「専門応用学力」の達成に重要な科目です.またG「デザイン・総合力」,H「歴史・文化・環境を活かす実践能力」,の達成にも関与する科目です. |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式を中心として、授業を行う。内容は必要に応じてプリントを配布して解説、および 具体事例を写真や図によって提示する。 |
履修条件 | 特になし |
授業計画
第1回 | 建築計画とはなにか 建築学における建築計画学の成り立ちと建築設計との関係について解説し、自然環境や社会との深いつながりのもとで建築が計画されていることを理解する。 |
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第2回 | かたちの比例と寸法のシステム 建築における形態は、美しさ、わかりやすさ、使いやすさ、そして経済性に大きな影響を与えている。それらの構成要素を理解し、実際の建築空間に与えている効果を検証する。 |
第3回 | 建築の寸法と規模 基本単位空間/寸法/規模 人間の基本寸法と動作に必要な寸法を知り、家具との関係を含め、室空間を構成する寸法がどのようにして構成されているかを解説する。 |
第4回 | 建築の寸法と規模 生活行為と単位空間/寸法/規模 排泄、入浴、調理といった生活行為に着目し、それらの行為によって必要となる室空間と、設備との関係を解説する。 |
第5回 | 空間と人間行動 複数の人間の存在によって、それらの人々との関係や行為目的によって、人間間距離や移動に必要な空間が変化する。少人数から群衆に至る人々の行動を読み解き、建築の内外に必要な空間を学習する。 |
第6回 | 建築計画・設計の技法と表現(1) 建築はどのようにして計画、表現されているかを知る。そのため機能・要素の抽出と構成、ゾーンニング、そして計画へと進むプロセスを実際の住宅建築によって解説する。 |
第7回 | 建築計画・設計の技法と表現(2) 計画された建築をどのように表現するかを知る。そのために必要な図面の種類と表現方法を解説し、実際の図面がどのようにして描かれ、設計者の意図が表現されているかを検証する。 |
第8回 | 環境条件と建築の計画 地域の気候、風土、周辺環境といった人間にとって過酷な環境から建築は生活者を守ってきた。その一方、こうした環境をうまく利用し、適応する計画がある。これらの考え方を検証していく。 |
第9回 | 世界の伝統的な住居と建築計画 環境条件によって異なる、世界のさまざまな地域における建築を通して、人々がそれらにどのように対抗し、ときには環境と一体になった建築をつくっていったかを学習する。 |
第10回 | 社会と建築 利用する人々が住む地域や時代によって建築は変化していく。近年の都市化、少子高齢化、核家族化といった社会変化は、住宅だけでなく多くの建築物の計画に影響を与えていることを検証する。 |
第11回 | 近代から現代住宅 社会の変化によって、都市とともに建築自体が変わっていくことを、建築計画学の視点により、近代から現代における建築を通して検証する。 |
第12回 | 独立住宅の構成と計画(1) これまで学習してきた内容をもとに、独立住宅が生活行為といったニーズによってどのように構成されているのかを、地域や家族構成の異なる事例をもとに解説する。 |
第13回 | 独立住宅の構成と計画(2) これまで学習してきた内容をもとに、独立住宅がどのように敷地において計画され、図面表現されているのかを、地域や家族構成の異なる事例をもとに解説する。 |
第14回 | 集合住宅の構成と計画(1) これまで学習してきた内容をもとに、集合住宅が都市の中においてどのようなニーズによって発生し、発展していったのかを、近代から現代における事例をもとに解説する。 |
第15回 | 集合住宅の構成と計画(2) これまで学習してきた内容をもとに、現代の集合住宅の構成とデザイン、通風・採光、必要な設備、動線計画、避難計画といった計画基礎について解説する。 |
その他
教科書 |
建築計画教材研究会 『建築計画を学ぶ』 理工図書 2013年 第3版
講義中に関連する参考図書などを紹介する。また、プリント等を配布する。
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参考書 |
日本建築学会編 『コンパクト建築設計資料』 丸善 2006年 第3版
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成績評価の方法 及び基準 |
随時ミニレポート等(参考程度) 定期試験100% なお、70%以上の出席が必要 |
質問への対応 | 教室および研究室にて行う。 |
研究室又は 連絡先 |
講義中に指示する。 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 15:00 ~ 16:30
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学生への メッセージ |