2015年 理工学部 シラバス - まちづくり工学科
設置情報
科目名 | 景観デザイン演習 | ||
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設置学科 | まちづくり工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 岡田・後藤 他 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜2・3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E42M |
クラス |
概要
学修到達目標 | ・本課題は,建築敷地レベル(1/200~1/500程度)から地区レベル(1/500~1,000程度)まで幅広い空間スケールを対象とし,主に建築空間(多目的ホール:延床面積1,000㎡程度)とその外部空間(敷地外構,公共空間等)の一体性や調和をめざした地区レベルの魅力的な街並み形成を中心に,デザインプロセス(ゾーニング、エスキース等)をはじめ,建築物の図面表現技法(平面図,立面図,断面図等),道路・広場の設計技法(配置図,標準断面等)およびそれらのプレゼンテーション技法など,地域的な広がりを持ったまちづくりの実践的なプロセス・技法を習得する。これにより,地区計画レベルの設計プロジェクトに取り組める基本的技量を養う。 ・本科目は,まちづくり工学科の学習・教育目標A~IのうちE「実験・実習・演習を通した計画的遂行能力」およびG「デザイン・総合力」の達成に主力的に関与する重要な科目である。また、C「専門基礎学力」、D「専門応用学力」、F「生涯自己学習能力」およびI「ファシリテイト能力・コミュニケーション能力」の達成に補足的に関与する科目である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
・少人数グループを構成し、個人レベルで課題に取り組む。 ・課題内容は,建築物(多目的ホール:延床面積1,000㎡程度)と外部空間(敷地外構,公共空間)を一体とした,建築デザインと公共空間デザインの両者を満たすプログラム構成とする。・指導は建築系教員と公共デザイン系教員がペアとなり,学生個々に対してアドバイスを行う。 ・プレゼンテーションスキルを向上させるために、中間報告会、最終成果発表会を開催する。 |
履修条件 | 必修 |
授業計画
第1回 | ①講義(1):地区レベルにおけるトータルデザインプロセス(全体コンセプト、ゾーニング、エスキース等) ②講義(2):建築空間の設計プロセスと表現技法(空間コンセプト,エスキース,平面・立面・断面図の書き方等) ③講義(3):公共空間の設計プロセスと表現技法(空間コンセプト,ゾーニング,エスキース等) ④講義(4)景観デザイン技法(視覚の法則、図と地、内部景観と外部景観等) ⑤課題内容の提示、説明 【宿題】敷地周辺写真,敷地全体のゾーニング・配置計画およびエスキースプラン・動線計画」(1/500) |
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第2回 | 課題:「敷地全体のゾーニング・配置計画およびエスキースプラン①(1/500)」 ・対象地のゾーニングおよびスタディ模型の表現方法について検討を行う。 【宿題】敷地周辺写真,敷地全体のゾーニング・配置計画およびエスキースプラン・動線計画(1/500) |
第3回 | 課題:「敷地全体のゾーニング・配置計画およびエスキースプラン②(1/500)」 ・具体的なデザイン方針について検討を行う。 【宿題】建築空間の平面計画(周辺敷地を一部含めた各階平面1/200) |
第4回 | 課題:「建築空間のデザインと図面表現(平面計画①)」(1/200) ・建築空間と外構部とのつながりを意識した平面図の書き方に対する指導を行う。 【宿題】建築空間の平面計画(周辺敷地を一部含めた各階平面1/200) |
第5回 | 課題:「建築空間のデザインと図面表現(平面計画②)」(1/200) ・建築空間と外構部とのつながりを意識した平面図の書き方に対する指導を行う。 【宿題】建築空間の立面計画(周辺敷地を一部含めた立面図1/200) |
第6回 | 課題:「建築空間のデザインと図面表現(立面計画)」(1/200) ・外構部を含めた建築空間の立面図の書き方に対する指導を行う。 【宿題】スタディ模型製作 |
第7回 | 課題:敷地全体のスタディ模型の検討,建築空間の平面図・立面図の修正(1/200) 【宿題】建築空間の断面計画(周辺敷地を一部含めた主要部分断面図(1/200) |
第8回 | 課題:「建築空間のデザインと図面表現(断面計画①)」(1/200) ・外構部を含めた建築空間の断面図の書き方に対する指導を行う。 【宿題】建築空間の断面計画(周辺敷地を一部含めた主要部分断面図(1/200) |
第9回 | 課題:「建築空間のデザインと図面表現(断面計画②)」(1/200) ・外構部を含めた建築空間の断面図の書き方に対する指導を行う。 【宿題】公共空間の断面計画(建築物の屋根伏図を含めた平面図(1/200~1/500) |
第10回 | 課題:「公共空間のデザインと図面表現(平面計画①)」(1/200~1/500) ・公共空間を中心とした計画地全体の平面図の書き方に対する指導を行う。 【宿題】公共空間の断面計画(建築物の屋根伏図を含めた平面図(1/200~1/500) |
第11回 | 課題:「公共空間のデザインと図面表現(平面計画②)」(1/200~1/500) ・公共空間を中心とした計画地全体の平面図の書き方に対する指導を行う。 【宿題】公共空間の断面計画(建築立面・断面を含めた公共空間部分の立面・断面図(1/200~1/500) |
第12回 | 課題:「公共空間のデザインと図面表現(立面計画・断面計画①)」(1/200~1/500) ・公共空間を中心とした計画地全体の立面図と断面図の書き方に対する指導を行う。 【宿題】公共空間の断面計画(建築立面・断面を含めた公共空間部分の立面・断面図(1/200~1/500) |
第13回 | 課題:「公共空間のデザインと図面表現(立面計画・断面計画②)」(1/200~1/500) ・公共空間を中心とした計画地全体の立面図と断面図の書き方に対する指導を行う。 【宿題】プレゼンテーションボードのレイアウト,全体模型(1/500程度) →周辺図1/500,配置図1/300程度,建築物各階平面図1/200,立面図1/200,建築物主要断面図1/200 →公共空間を含む全体立面図1/300程度,建築空間と公共空間のつながりがわかる主要断面図1/300程度 |
第14回 | 課題:プレゼンテーションボード及び全体模型の制作 (対象図面とスケールは同上,全体模型写真含む) |
第15回 | ポートフォリオの提出,成果発表会,講評会 |
その他
教科書 | |
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参考書 |
日本建築学会編・岡田智秀ほか著 『コンパクト建築設計資料集成[都市再生]』 丸善出版 1984年
ディーター・プリンツ著、小幡一訳 『イラストによる都市景観のまとめ方』 井上書院 1984年
ディーター・プリンツ著、小幡一訳 『イラストによる都市計画のすすめ方』 井上書院 1984年
勝又英明著 『ヒルサイドテラスで学ぶ建築設計製図』 学芸出版社 2013年
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成績評価の方法 及び基準 |
授業ごとの課題提出物(30%)と最終成果物(70%)にて評価する。 なお、出席率70%未満の場合は採点しない。 |
質問への対応 | 授業内または各担当教員のオフィスアワーにて対応。 |
研究室又は 連絡先 |
御茶ノ水校舎1階:製図準備室 |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 12:30 ~ 13:10 御茶ノ水校舎1階の製図準備室
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学生への メッセージ |
計画敷地内のみの検討に偏重せずに、地域全体の中から計画敷地の魅力を高めるというアプローチに取り組んでほしい。 |