2015年 理工学部 シラバス - まちづくり工学科
設置情報
科目名 | 住宅・都市のユニバーサルデザイン | ||
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設置学科 | まちづくり工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 八藤後 猛 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E42O |
クラス |
概要
学修到達目標 | ユニバーサルデザインを住宅、公共施設などの建築物において技術的に実現したデザインと して完成させるためには、さまざまな人々の人間特性を理解し、まず建築物等の各部設計手法から個別ニーズ対応できるデザイン手法を習得する。それと同時に、先進事例の紹介と評価のプロセスを経て、実践的な対応を学びながら、住宅、公共施設などの建築物において、多くの人々へ適応できるデザインのための「デザイン統合」の考え方、手法を学習する。最後には、自ら調査した公共施設に関してプレゼンテーションにより、その評価を行い討論し、その建築計画技術を向上させる。 本科目は,まちづくり工学科の学習・教育目標A~IのうちD「専門応用学力」とG「デザイン・総合力」の達成に主力的に関与する重要な科目です。また、B「技術者倫理」、H「歴史・文化・環境を生かす実践能力」の達成に補足的に関与する科目である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式を中心として、授業を行う。内容は必要に応じてプリントを配布して解説、および具体事例を写真や図によって提示する。即日課題の演習によって、トイレなどの特定機能をもつ部分のユニバーサルデザインの設計を行わせることもある。 |
履修条件 | 「ユニバーサルデザイン」を取得していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | ノーマライゼーション思想とバリアフリー環境の構築(住宅、公共建築物、まちづくり) 肢体不自由者と補装具(杖、歩行器、車いす)の特性と必要となる建築空間の把握 |
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第2回 | 住宅におけるユニバーサルデザイン計画(1) 住宅における外構を含む全体計画とユニバーサルデザインな動線計画、玄関等の段差解消、通路幅の確保と改修 |
第3回 | 住宅におけるユニバーサルデザイン計画(2) 排せつ動作と便所の設計(必要空間、配置方法、設備、手すりの取り付け) 演習課題 高齢者対応便所の設計(縮尺1/20) |
第4回 | 住宅におけるユニバーサルデザイン計画(3) 動作と浴室の設計(必要空間、配置方法、設備、手すりの取り付け) 演習課題 高齢者対応浴室の設計(縮尺1/20) |
第5回 | 住宅におけるユニバーサルデザイン計画(4) 国内外における、高齢者住宅、障がい者住宅(含む集合住宅)の実例紹介と評価 |
第6回 | 生活施設におけるユニバーサルデザイン計画(1) 高齢者居住施設の建築計画とユニバーサルデザイン計画 国内外における、高齢者居住施設、グループホーム等の実例(平面・断面・立面)と評価 |
第7回 | 生活施設におけるユニバーサルデザイン計画(2) 高齢者介護施設の建築計画とユニバーサルデザイン計画 国内外における、高齢者・障がい者介護施設等の実例(平面・断面・立面)と評価 |
第8回 | 公共施設におけるユニバーサルデザイン計画(1) 公共トイレの設計 高齢者、車いす使用の障がい者、ベビーカー使用の子連れなど多様な人々への対応(必要空間、配置方法、設備、手すりの取り付け) 演習課題 多機能トイレの設計(縮尺1/20) |
第9回 | 公共施設におけるユニバーサルデザイン計画(2) 公共施設における道路からの外構計画を含むアプローチ、スロープの計画、動線計画/エントランス部分と通路における建築計画上の配慮と設備計画 |
第10回 | 公共施設におけるユニバーサルデザイン計画(3) 公共施設における視覚障がい者と聴覚障がい者への対応 動線計画(含む避難計画)と建築計画上の配慮、設備、サイン計画(視覚障がい者誘導用ブロックの敷設方法と留意点を含む) |
第11回 | 公共施設におけるユニバーサルデザイン計画(4) 駐車施設とユニバーサルデザイン 商業施設等を複合したオフイスビルの実例(平面・断面・立面)と評価 |
第12回 | 公共施設におけるユニバーサルデザイン計画(5) 病院等入院施設をもつ医療施設の実例(平面・断面・立面、サイン計画)と評価 |
第13回 | 公共施設におけるユニバーサルデザイン計画(6) 美術館、博物館などの展示施設の展示空間とユニバーサルデザインの実例(平面・断面・立面、サイン計画)と評価 |
第14回 | 公共施設におけるユニバーサルデザイン計画(7) 駅などの交通拠点となる複合ビルにおけるユニバーサルデザインの実例(平面・断面・立面、サイン計画)と評価 |
第15回 | まとめと学生による事例研究発表(パワーポイントによる)と評価、そして討論 |
その他
教科書 |
特になし 教員の自作資料による
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参考書 |
講義中に別途指示する。
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験(100%) なお、70%以上の出席が必要 |
質問への対応 | 講義中もしくはその前後、または教員の研究室で行う。 |
研究室又は 連絡先 |
講義中に指示する。 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 15:00 ~ 16:30
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学生への メッセージ |
ユニバーサルデザインを設計に反映する実践能力を養うばかりでなく、建築士受験に必要な公共建築など比較的大型の建築設計ができるように建築設計に必要な基礎的な学習もここで行われる。 |