2015年 理工学部 シラバス - まちづくり工学科
設置情報
科目名 | 都市経営学 | ||
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設置学科 | まちづくり工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 広井 義政 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E51N |
クラス |
概要
学修到達目標 | 都市を取り巻く経済環境や社会状況の把握を通して、都市経営そのものの概念や考え方を理解する。その上で、都市(まち・インフラ・建物など)を経営(建設・維持管理・運営)する主体(公・民・その他)と、各々の本来的な目的や役割を踏まえ、多様化する都市経営モデルの歴史的変遷を学ぶ。更に、まちづくりに関する事業手法や資金計画等を習得することで、経営的視点から都市を動かすメカニズムを理解すると同時にまちづくりの実践力を身に着けることを目的とする。 本科目は、まちづくり工学科の学習・教育到達目標A~Iのうち、D「専門応用学力」の達成に主力的に関与する重要な科目である。また、G「デザイン・総合力」の達成に補足的に関与する科目である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
主としてパワーポイントによる講義を行う。また、事業手法等に関する講義の中では、課題に対する演習や成果の発表も行う。 |
履修条件 | 選択科目。特になし |
授業計画
第1回 | 【「都市経営」を考える】 都市の歴史的変遷/都市経営を取り巻く現状と課題/都市経営の概念/講義の進め方 |
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第2回 | 【都市経営の取り組み(1)】 行政の財政問題について/財政問題に対する国及び自治体の取り組み/公的まちづくり主体の課題と改革への取り組み |
第3回 | 【都市経営の取り組み(2)】 インフラ老朽化問題について/社会インフラ整備(公共事業)を巡る論点/適正な社会インフラの管理に向けて/公共施設全般への波及 |
第4回 | 【都市経営の取り組み(3)】 人口減少・高齢化問題について/人口減少問題に対する国及び自治体の取り組み方針/コンパクトなまちづくりの必要性と課題 |
第5回 | 【都市経営モデルの変革(1)】 まちづくりの主体について/公民連携(PPP)について/我が国における公民連携の取組み |
第6回 | 【都市経営モデルの変革(2)】 PFI事業の制度内容/PFI事業事例/PFI事業の推進上の課題 |
第7回 | 【都市経営モデルの変革(3)】 様々な都市経営モデルの潮流(PRE、コンセッション方式など) |
第8回 | 【まちづくり事業の仕組み(1)】 まちづくりに関する事業手法/不動産事業の仕組み①(解説) |
第9回 | 【まちづくり事業の仕組み(2)】 不動産事業の仕組み②(演習) |
第10回 | 【まちづくり事業の仕組み(3)】 市街地再開発事業の仕組み(解説) |
第11回 | 【まちづくり事業の仕組み(4)・都市経営シミュレーション(1)】 市街地再開発事業の仕組み(演習)/都市経営シミュレーション(演習出題) |
第12回 | 【都市経営シミュレーション(2)】 モデル地区の設定/都市経営的観点からの課題と解決策の検討(発表及び指導) |
第13回 | 【都市経営シミュレーション(3)】 事業手法の検討/事業スキームと資金計画の作成(発表及び指導) |
第14回 | 【まちづくり事例視察】 都市経営的観点から特徴的なまちづくり事例の視察 |
第15回 | 【平常試験及び解説】 |
その他
教科書 | |
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参考書 |
講義の中で適宜提示する
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成績評価の方法 及び基準 |
講義中のレポート(10%)及び演習(40%)、平常試験(50%)で評価する。 ただし、7割以上出席していない者は成績評価対象としない。 |
質問への対応 | 原則として、講義後に教室で受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
初回の講義時に提示する。学内の窓口は川島研究室(駿河台5号館9階594A室)とする。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
これからのまちづくりに携わる上では、都市を巡って起こっている様々な事象について、経営的視点から俯瞰し、それらが将来のまちづくりに及ぼす影響を予見する力が必要です。その基になるための知識を学んでください。 |