2015年 理工学部 シラバス - まちづくり工学科
設置情報
科目名 | まちづくり安全工学 | ||
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設置学科 | まちづくり工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 八藤後 猛 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E52P |
クラス |
概要
学修到達目標 | 人間行動と、物(環境)との適応ミスを回避するため、人間の行動(集団行動を含む)特性を知り、事故事例をもとに設計の失敗を学習し、安全計画に貢献できる洞察力を身につける。 本科目は,まちづくり工学科の学習・教育目標A~IのうちD「専門応用学力」とG「デザイン・総合力」の達成に主力的に関与する重要な科目です。また、B「技術者倫理」の達成に補足的に関与する科目である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式を中心として、授業を行う。内容は必要に応じてプリントを配布して解説、および具体事例を写真や図によって提示する。要所において演習課題を課し、解説する。 |
履修条件 | とくに定めない |
授業計画
第1回 | まちの中で起こる「事故」の現状とその内容 |
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第2回 | 「安全」とはなにか(1) それを担保する考え方とリスクマネージメント |
第3回 | 「安全」とはなにか(2) 交通事故研究から得られる日常事故の予防策 |
第4回 | 日常使用する物や設備と安全設計(1)日用品の事故の現状 |
第5回 | 日常使用する物や設備と安全設計(2) チャイルドレジスタンス/製品クレームと安全設計 |
第6回 | 日常事故の種類と発生メカニズム(1) 転倒、転落と墜落 |
第7回 | 日常事故の種類と発生メカニズム(2) 建築内事故 階段・通路 |
第8回 | 日常事故の種類と発生メカニズム(3) 建築内事故 浴室 |
第9回 | 日常事故の種類と発生メカニズム(4) 建築内事故 ドア |
第10回 | 日常事故の種類と発生メカニズム(5) 車いす、ベビーカー使用、福祉機器 |
第11回 | 公園・遊具と都市空間における事故(1) 遊具事故と対策の現状 |
第12回 | 公園・遊具と都市空間における事故(2) 社会経済から見た効率的な事故対策 |
第13回 | 群衆事故と避難(1) 集団における人々の距離と行動 |
第14回 | 群衆事故と避難(2) パニック/非日常的な事態における人の行動 |
第15回 | セーフコミュニティとまちの安全への取り組み |
その他
教科書 |
特になし 教員の自作資料による
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参考書 |
講義中に別途指示する。
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成績評価の方法 及び基準 |
小課題(参考程度)、定期試験(100%) なお、70%以上の出席が必要 |
質問への対応 | 講義中もしくはその前後、または教員の研究室で行う。 |
研究室又は 連絡先 |
講義中に指示する。 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 15:00 ~ 16:30
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学生への メッセージ |
不慮の事故による死者数は、交通事故による死者数の2倍にものぼっている。こうした事故はその多くが建築、道路、公共施設などの設計や管理によって防止することができる。日常に潜んでいるこれらの危険を知り、設計や管理に反映していくことが、命を守るまちづくりとして重要なことである。 |