2015年 理工学部 シラバス - まちづくり工学科
設置情報
科目名 | 歴史・文化とまちづくり | ||
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設置学科 | まちづくり工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 阿部 貴弘 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E54O |
クラス |
概要
学修到達目標 | まちづくりに取組む際には、当該地域の歴史や文化を踏まえることが大前提である。個々のまちの歴史や、そこで培われてきた文化は、まちの個性や魅力を形成し、まちを特徴付ける地域資源となりうる。さらに、それらは貴重な観光資源ともなりうる。本講義では、広域、市町村、地区、そして個別の建造物に至るまで、様々なまちづくりの対象や段階における、歴史や文化のとらえ方、さらにそれらを活かしたまちづくりの考え方、手法等について具体事例を通して学習する。講義前半において、まちづくりに資する歴史や文化のとらえ方を習得し、講義後半において歴史・文化を活かしたまちづくりの考え方や手法について習得することを目標とする。 なお、本科目は、まちづくり工学科の学習・教育到達目標A~IのうちD「専門応用学力」およびH「歴史・文化・環境を活かす実践能力」の達成に主力的に関与する重要な科目である。また、G「デザイン・総合力」の達成に補足的に関与する科目である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式を中心として、パワーポイントにより授業を行う。教科書は特に使用せず、必要に応じてオリジナルの教材を配布する。 |
履修条件 | 履修条件は特に設けない。 |
授業計画
第1回 | ○歴史まちづくりの現状:歴史や文化を活かしたまちづくりの現状と課題について学ぶ。 ○歴史まちづくりの意義:まちづくりにおいて、歴史・文化を活かすことの意義について学ぶ。 |
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第2回 | ○国土開発と国土経営の歴史:古代から現代に至る国土開発および国土経営の歴史について学ぶ。 |
第3回 | ○自然の驚異に対する備え:我が国のまちづくりにおいて、自然の驚異に対していかなる備えを講じてきたか、その変遷について学ぶ。 |
第4回 | ○都市再生の歴史:まちづくりの主要施策の一つである都市再生の歴史について学ぶ。 |
第5回 | ○都市の類型と多様性①:古代から近世に至る我が国の「まち」の成り立ちについて学ぶ。 |
第6回 | ○都市の類型と多様性②:近代から現代に至る我が国の「まち」の成り立ちについて学ぶ。 |
第7回 | ○歴史的環境保全の系譜:我が国における歴史的環境保全の系譜について学ぶ。 |
第8回 | ○歴史まちづくりと観光①:具体事例を通して、まちの歴史・文化と観光とのつながりについて学ぶ (世界遺産とまちづくり、歴史都市や温泉街における観光、外国人の見た我が国の魅力 等) |
第9回 | ○歴史まちづくりと観光②:具体事例を通して、まちの歴史・文化と観光とのつながりについて学ぶ (まち歩きツアー、まち歩きマップ 等) |
第10回 | ○歴史まちづくりと法制度:歴史まちづくり法、景観法、文化財保護法など、歴史まちづくりに係わる法制度について学ぶ。 |
第11回 | ○歴史・文化を活かしたまちづくりの取組み①:小規模集落および伝統的建造物群保存地区における歴史まちづくりについて学ぶ。(群馬県甘楽町、沖縄県竹富町、茨城県真壁市、千葉県香取市、福島県桑折町 等) |
第12回 | ○歴史・文化を活かしたまちづくりの取組み②:歴史都市におけるまちづくりについて学ぶ。(石川県金沢市、滋賀県彦根市 等) |
第13回 | ○歴史・文化を活かしたまちづくりの取組み③:歴史まちづくりに係わる保全・整備技術について学ぶ。 |
第14回 | ○歴史的市街地における災害からの復興:災害時において、市街地の歴史的環境を維持・継承するための取組みについて学ぶ。 |
第15回 | ○平常試験およびその解説 |
その他
教科書 |
教科書は設定しない
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参考書 |
阿部貴弘他『歴史まちづくりの手引き(案)』、国総研資料 第 723 号、国土交通省国土技術政策総合研究所、2013
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0723pdf/ks0723.pdf
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成績評価の方法 及び基準 |
原則として7割以上の出席を前提とし、平常試験70%、レポート30%にて成績評価する。 |
質問への対応 | 質問は授業中もしくはオフィスアワーにて対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台キャンパス 御茶ノ水校舎C108 阿部研究室 |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:20 ~ 13:10 御茶ノ水校舎
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学生への メッセージ |