2015年 理工学部 シラバス - 航空宇宙工学科
設置情報
科目名 | 品質工学及び演習 | ||
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設置学科 | 航空宇宙工学科 | 学年 | 3年 2年 |
担当者 | 長谷川 良子 | 履修期 | 後期 |
単位 | 1.5 | 曜日時限 | 火曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | H21N H21O |
クラス |
概要
学修到達目標 | タグチメソッドをソフトウェアへ応用したパターン認識の手法「マハラノビス・タグチ(MT)システム」について学習します。MTシステムは品質工学と数理統計学とを駆使したパターン認識の理論です。楽しく理解できるように、MTシステムを用いた文字のパターン認識、著者識別、推定予測に関するコンピュータ実習を行います。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義、実習、レポート MTシステムの解析ソフトを用いてコンピュータ実習を行います。実習を通して、品質工学と数理統計学を駆使したパターン認識の技術を身につけます。さらに学生同士の交流を図ります。 |
履修条件 | 平均値、ばらつき(分散、標準偏差)について学習しておくことが望ましい。 ただし、欠席、遅刻の多い学生は周りに迷惑をかけるので受講できません。 |
授業計画
第1回 | マハラノビス・タグチ(MT)システムを用いたパターン認識と適用分野 JAXA イプシロンロケットの打ち上げに採用されて注目されているMT法の紹介 |
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第2回 | MTシステム(MT法、RT法、T法(1) )の考え方 マハラノビスの距離とは |
第3回 | MT法を用いたパターン認識 単位空間の決め方(いつもの状態:均質で数が多いところ)、信号データ(単位空間に含まれないデータ) |
第4回 | MT法を用いた文字認識の実習1 各自、認識対象とする文字を選び、データを作成する |
第5回 | MT法を用いた文字認識の実習2 ソフトウェアの使い方の説明 |
第6回 | MT法の数理 期待値、標準偏差、相関係数、相関行列、逆行列、多重共線性 |
第7回 | MT法を用いた文字認識の実習3 ソフトウェア出力結果の見方、直交表を用いた原因診断の方法 |
第8回 | MT法を用いた文字認識の実習4 文字認識のまとめ、重要なところのレビュー、レポートの提出要件 |
第9回 | 実習成果であるレポートについて各自がプレゼンを行う。 質疑応答、及び講評 |
第10回 | データサンプル数が項目数よりも少ない時のパターン認識の手法であるRT法 その考え方と適用事例 |
第11回 | RT法を用いた文字認識の実習 レポートの提出要件 |
第12回 | RT法を用いた著者識別の方法 データ収集を宿題 |
第13回 | RT法を用いた著者識別の解析と考察 |
第14回 | データサンプル数が項目数よりも少ないときの推定と予測の方法 T法(1)による配合問題の強度予測の実習 |
第15回 | 大学・企業におけるMTシステムの適用事例 |
その他
教科書 |
長谷川 良子 『タグチメソッドで環境問題を解く』 日科技連出版社 2013年 第1版
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参考書 |
長谷川良子 『マハラノビス・タグチメソッド(MT)システムのはなし』 日科技連出版社 2004年
立林和夫、手島昌一、長谷川良子 『入門MTシステム』 日科技連出版社 2008年
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成績評価の方法 及び基準 |
実習のレポート(100%) |
質問への対応 | 授業中、授業後に対応 |
研究室又は 連絡先 |
授業中に指示します |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
品質工学と数理統計学を通じてパターン認識の考え方をしっかり学んで、今後の技術立国日本を支えていただきたい。 |