圧縮性流体力学 (H34B)

学修到達目標	流れのマッハ数が高くなると，流体には圧縮性の影響が現れて，密度と温度の変化がもたらされる。この圧縮性の影響は，流れの速度が音速に近づくほど大きくなり，音速を超えると流れの特性が劇的に変化する。本科目では，粘性のない圧縮性流れの入門的な部分について解説する。これまでの専門科目「高速空気力学」に相当する内容です。
授業形態及び授業方法	板書を中心とした講義を行う。必要に応じて演習・課題を行う。
履修条件	選択

第1回	授業科目概要説明
第2回	序論　流体運動と密度変化・音速とマッハ数・亜音速流と超音速流
第3回	熱力学の基礎　状態方程式・熱力学の第一法則
第4回	熱力学の基礎　内部エネルギー・比熱
第5回	熱力学の基礎　エントロピーとエンタルピー
第6回	１次元定常流　基礎方程式・音波と音速
第7回	１次元定常流　断熱流のエネルギー方程式から得られる諸関係式
第8回	１次元定常流　等エントロピー流
第9回	１次元定常流　等エントロピーにおける動圧と圧力係数
第10回	衝撃波の理論　無限小振幅の1次元波動・有限振幅の1次元波動
第11回	衝撃波の理論　垂直衝撃波・Rankine-Hugoniotの関係式
第12回	衝撃波の理論　垂直衝撃波に関する諸関係式
第13回	衝撃波の理論　斜め衝撃波と垂直衝撃波の関係・斜め衝撃波に関する諸関係式
第14回	衝撃波の理論　衝撃波と流れの偏角の関係・衝撃波のホドグラフ表示とポーラー曲線
第15回	平常試験および解説

教科書
参考書
成績評価の方法及び基準	主に平常試験で決定する。
質問への対応	研究室にて随時受け付けます。
研究室又は連絡先	3号館331B室
オフィスアワー	木曜船橋 15:00 ～ 17:00 金曜船橋 15:00 ～ 17:00 前期
学生へのメッセージ	超音速機や大気突入環境を理解する上で必要な物理の入門的な内容です。

2015年 理工学部 シラバス - 航空宇宙工学科