2015年 理工学部 シラバス - 航空宇宙工学科
設置情報
科目名 | 飛行力学Ⅱ | ||
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設置学科 | 航空宇宙工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 嶋田 有三 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | H43G |
クラス |
概要
学修到達目標 | 主に航空機の動力学とその制御に関する基礎事項を学習する.目標は,卒業研究や大学院での研究,あるいは航空宇宙機器メーカーにおいて,誘導制御システムを解析・設計できるようになるための基礎力をつけることにある. |
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授業形態及び 授業方法 |
黒板に板書する形で講義する.計算よりも運動方程式を導く理論展開の過程が理解できる用に心がける.板書内容を単に引き写しただけのノートではなく,自宅学習で整理した清書ノートを作成すること. |
履修条件 | 工業力学、ベクトル解析、ラプラス変換法、行列理論 この授業科目は「GP対応科目」です. |
授業計画
第1回 | 線形化された運動方程式 |
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第2回 | 縦運動の伝達関数 |
第3回 | 横・方向運動の伝達関数 |
第4回 | 状態方程式と解 |
第5回 | 運動方程式の状態空間表示 |
第6回 | 縦運動のモード |
第7回 | 短周期モードと長周期モードの近似 |
第8回 | 横・方向運動のモード(ロール,スパイラル,ダッチロール) |
第9回 | 制御予測パラメータ |
第10回 | バックサイドパラメータ |
第11回 | 飛行性基準 |
第12回 | 操縦桿力,スティック操作量,ギヤ比の関係 |
第13回 | 突風外乱の確率的取り扱い1(期待値と分散,パワースペクトル密度) |
第14回 | 突風外乱の確率的取り扱い2(Drydenモデルからスペクトル因数分解) |
第15回 | 平常試験と解説 |
その他
教科書 | |
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参考書 |
Jhon H. Blakelock,, Automatic Control of Aircraft and Missiles, Jhon Wiley & Sons, 1991, 2 edition
加藤寛一郎、大屋昭男、柄沢研治 『航空機力学入門』 東京大学出版会 1982年
Duane McRuer, Irving Ashkenas, Dunstan Graham, Aircraft Dynamics and Automatic Control, Princton University Press, 1973
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成績評価の方法 及び基準 |
試験結果を主に評価する.特に理論展開に主眼を置いた試験内容にする. |
質問への対応 | 従業の前後,オフィスアワーで対応する. |
研究室又は 連絡先 |
3号館337B室,あるいは講師室 |
オフィスアワー |
木曜 船橋 10:40 ~ 12:10
木曜 船橋 15:00 ~ 16:30
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学生への メッセージ |
飛行力学の学習では,運動方程式が導かれる過程とそのときなされた各種の仮定を理解するように心がけること.また,制御工学と密接に結びついた学問であるため,ラプラス変換,特性根,根軌跡,ボード線図等の制御理論の基礎を十分理解しておく必要もある. |