2015年 理工学部 シラバス - 航空宇宙工学科
設置情報
科目名 | 流体力学Ⅰ | ||
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設置学科 | 航空宇宙工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 村松 旦典 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | H51C |
クラス |
概要
学修到達目標 | 流体力学の基礎的な知識の履修を目的とする.主に,準一次元の定常な流れを対象に連続の式,運動量方程式,エネルギ方程式をもとに流体運動を議論する. |
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授業形態及び 授業方法 |
板書を中心とした講義形式. |
履修条件 | 微分積分学や工業力学等の力学系科目を履修していること.また,1年次に「熱力学と流体力学の基礎」を履修していること.また,この授業を補うための「流体力学Ⅰ演習」と一緒に受講すること. |
授業計画
第1回 | 授業の目標と内容について説明する. 流体力学とは何か.質点力学と異なるところはどこか. 流体運動の分類,流体の特性,流れの運動の記述法 |
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第2回 | 静止流体力学(1) 圧力とは,重力場における圧力,圧力のつり合い,演習 |
第3回 | 静止流体力学(2) 圧力のつり合い,マノメータ,演習 |
第4回 | 静止流体力学(3) 面にかかる流体力,圧力中心,演習 |
第5回 | 静止流体力学(4) 浮力,浮力中心,演習 |
第6回 | 準1次元定常流れ(1) 質量保存則(連続の式),エネルギ方程式(ベルヌーイ方程式) |
第7回 | 準1次元定常流れ(2) ベルヌーイ方程式の応用,演習 |
第8回 | 準1次元定常流れ(3) 運動量保存則 |
第9回 | 準1次元定常流れ(4) 運動量保存則の応用,演習 |
第10回 | 準1次元定常流れ(5) 角運動量保存則,演習 |
第11回 | 準1次元定常流れ(5) 運動量保存則の応用,演習 |
第12回 | 管内流れ,演習 |
第13回 | 流体中の物体に働く力,演習 |
第14回 | 次元解析,演習 |
第15回 | レイノルズ数の効果 |
その他
教科書 |
基礎流体力学編集委員会 『基礎流体力学』 産業図書
日本機械学会 『流体力学』 JSMEテキストシリーズ 日本機械学会
「基礎流体力学」はこれ以降学習することになる流体力学Ⅱ,粘性流体力学,高速空気力学でも教科書として使用します.ただし,この本は静止流体力学に関する記述が少ないので,1年次の「熱力学と流体力学の基礎」で使用したJSMEテキストシリーズの「流体力学」も併用する.
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参考書 |
今井 功 『流体力学(前編)』 物理学選書 裳華房
巽 友正 『流体力学』 新物理学シリーズ 培風館
日本機械学会の本は機械工学の標準的な教科書として書かれたもの,深野先生の本は流体力学Ⅰ出扱う範囲について懇切丁寧に書かれている.今井先生,巽先生は日本を代表する流体力学者で,これらの本は流体力学を志す人にとってはとてもよい本である.
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成績評価の方法 及び基準 |
期末試験と演習及び課題による総合評価.この内,期末試験を80%,演習及び課題を20%程度とする. |
質問への対応 | 講義後 |
研究室又は 連絡先 |
3号館332室 |
オフィスアワー |
月曜 船橋 12:15 ~ 13:15
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学生への メッセージ |
授業内容をよく復習し,演習を”自ら”着実にこなせば理解できるようになります. |