2015年 理工学部 シラバス - 航空宇宙工学科
設置情報
科目名 | 空力弾性学 | ||
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設置学科 | 航空宇宙工学科 | 学年 | 4年 |
担当者 | 田上 良継 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | H52G |
クラス |
概要
学修到達目標 | 空気力と機体構造の挙動が連成する現象として、静的安定問題および動的安定問題について学ぶ. 現象の理解と判定に必要な式が誘導できるようになることを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
弾性力と空気力が連成して発生するダイバージェンス,エルロンリバーサルの解析により静的空力弾性問題の扱い方を学ぶ.また、円筒構造におけるカルマン渦と構造の振動、2次元翼のフラッタ等の動的な不安定現象の取扱いを学ぶ. |
履修条件 | 専門選択科目 |
授業計画
第1回 | 航空機の振動問題、ダイバージェンス、エルロンリバーサル、フラッタ等の現象の説明 |
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第2回 | 空力弾性学の三角形:慣性力,弾性力,空気力と機体の現象 |
第3回 | 空力弾性学の基礎事項としての梁の剪断中心,弾性軸,静安定,動安定,正減衰と負減衰,自励振動 |
第4回 | 静的空力弾性問題1:2次元翼のダイバージェンス |
第5回 | 静的空力弾性問題2:舵翼の利き,2次元翼のエルロンリバーサル |
第6回 | 主翼の曲げ剛性、捩り剛性と空力弾性効果を考慮した荷重解析 |
第7回 | カルマン渦の励振による構造物の振動問題 |
第8回 | 静的空力弾性問題2:3次元矩形翼のダイバージェンス解析 |
第9回 | 静的空力弾性問題3:3次元テーパ翼のダイバージェンス解析 |
第10回 | 静的空力弾性問題4:舵翼の利き,3次元翼のエルロンリバーサル解析 |
第11回 | 振動解析の基礎と航空機の振動問題 |
第12回 | 2次元翼フラッタ解析 |
第13回 | 振動モード解析と航空機の突風応答解析 |
第14回 | 例題演習およびその解説 |
第15回 | 平常試験およびその解説 |
その他
教科書 |
教科書は特に設定しないが、下記の和文参考書の内容を抽出して説明する。
必要な事項はプリントにて配布またはCSTポータルに登録する。
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参考書 |
Y. C. Fung, An Introduction to the Theory of Aeroelasticity, Dover, 1969
鷲津 久一郎 『空力弾性学』 共立出版 1957年
和文の参考書は絶版であるため参考として紹介する。講義ではその都度プリントを配布する。洋書はさらに学習したい人に薦める。
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成績評価の方法 及び基準 |
課題レポート(10%)、平常試験(90%) |
質問への対応 | 昼休みまたは放課後 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎3号館, 316号室 e-Mail:y-tanoue@churyo.co.jp e-Mail:y-tanoue@aero.cst.nihon-u.co.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
材料力学,空気力学、振動工学,航空機構造力学 等の基礎知識を必要とする. |