2015年 理工学部 シラバス - 電気工学科
設置情報
科目名 | パルス回路 | ||
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設置学科 | 電気工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 大隅 歩 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | I21P |
クラス | A・B |
概要
学修到達目標 | パルス技術は、今日の電子工学の基盤をなす技術で、情報、通信はもとより計測、制御、パワ-エレクトロニクスなど広い分野に応用されている。この講義では、パルスの特徴、高速現象、スイッチングおよび波形の発生・操作などパルス技術の基礎を学び、併せてパルス信号の特長・周波数スペクトルについても理解する. |
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授業形態及び 授業方法 |
講義で学んだことを演習・課題によって復習し、理解を深める. |
履修条件 | 電気回路Ⅰ,Ⅱ及び電子回路Ⅰ,Ⅱを修得していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | パルス回路の概要について説明する。 |
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第2回 | パルスについて,(1)パルスの諸元,(2)パルス波形とその定義を講義する。 |
第3回 | 線形回路のパルス応答について,(1)微分回路,(2)積分回路,(3)立ち上がり時間有限のときの応答,(4)LCR回路の応答を講義する。 |
第4回 | 遅延線路について,(1)単位長さ当たりの遅れ時間,(2)特性インピ-ダンスと終端の反射,(3)分布定数型遅延線路,(4)集中定数型遅延線路,(5)遅延線路によるパルスの発生を講義する。 |
第5回 | ダイオードと能動素子について,(1)ダイオ-ドによる波形操作,(2)折れ線回路,(3)トランジスタの大信号動作,(4)複合回路を講義する。 |
第6回 | スイッチング特性について,(1)スイッチング速度の改善,(2)オ-バ-ドライブ,(3)蓄積時間,(4)不飽和回路,(5)バッククランプを講義する。 |
第7回 | その他のスイッチング用能動素子として,(1)MOS-FET,(2)UJT,(3)サイリスタ,(4)エサキダイオ-ドを講義する。 |
第8回 | パルスのスペクトルとして,(1)インパルス応答のフ-リエ変換,(2)周期パルスの周波数スペクトル,(3)単一パルスの周波数スペクトルを講義する。 |
第9回 | パルス増幅器として,(1)理想増幅器とパルスの分解能,(2)サンプリング定理,(3)パルス増幅器と周波数補償を講義する。 |
第10回 | 多段増幅器と分布増幅器として,(1)多段増幅器のステップ応答,(2)立ち上がり時間,(3)遅れ時間,(4)分布回路を用いた広帯域増幅器を講義する。 |
第11回 | 演算増幅器の利用として,(1)NICとジャイレ-タ,(2)非線形特性の実現を講義する。 |
第12回 | 掃引回路とマルチバイブレ-タとして,(1)ミラ-積分器,(2)ブ-トストラップ回路,(3)非安定マルチバイブレ-タ,(4)単安定マルチバイブレータ,(5)双安定マルチバイブレ-タを講義する。 |
第13回 | 同期と分周として,(1)単安定マルチバイブレ-タ,(2)IC単安定マルチバイブレ-タ,(3)負性抵抗素子によるマルチバイブレ-タ,(4)非安定マルチバイブレータの外部同期を講義する。 |
第14回 | 比較回路とサンプリング回路として,(1)コンパレ-タ,(2)ヒステリシスのあるコンパレ-タ,(3)シュミット・トリガ回路,(4)伝送ゲ-ト回路を講義する。 |
第15回 | 平常試験,及び解説を行う。 |
その他
教科書 |
講義時にプリントを配布します。
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参考書 |
『特に指定しない』
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成績評価の方法 及び基準 |
演習・課題:30%,平常試験:70% |
質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎833C号室 mail:osumi.ayumu@nihon-u.ac.jp tell:03-3259-0766 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 17:00 ~ 18:00
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学生への メッセージ |
コンピュータハードウエア,ディジタル回路技術の学習に意欲があることが望ましい。 |