電磁気学Ⅱ及び演習 (I23N)

学修到達目標	電気工学の基礎となる電磁気の基本的な現象を理解し習得することは，今後，学んでいく専門分野の理解につながるため重要である．本科目は，「電磁気学Ⅰ及び演習」に続き，電磁気の現象の物理的意味を学ぶとともに，演習を通して理解を深める．
授業形態及び授業方法	講義で学んだことを毎時間の演習によって習得し，関連の課題を復習し習熟度を高める．電磁気学を系統的に理解するため，「電磁気学Ⅰ及び演習」の復習から始める．授業時間は１８０分で，講義，演習，演習問題の解説を行う．
履修条件	「電気工学のための数学」，「電磁気の基礎」，「電磁気学Ⅰ及び演習」を受講していることが望ましい．

第1回	電流：運動する電荷，電流密度，伝導度
第2回	電流：抵抗，電流の連続性
第3回	静電容量と誘電体：分極，誘電率，静電容量
第4回	静電容量と誘電体：複合誘電体によるコンデンサ，コンデンサに蓄積されるエネルギー
第5回	アンペアの法則と磁界：ビオ－サバールの法則，アンペアの法則，ベクトルの回転
第6回	アンペアの法則と磁界：電流密度と磁界の関係，ベクトルポテンシャル，ストークスの定理
第7回	磁界中の力とトルク：粒子に働く磁力，電流要素に働く磁力
第8回	磁界中の力とトルク：仕事と仕事率，トルク，磁気モーメント
第9回	インダクタンスと磁気回路：ファラデーの法則と自己インダクタンス
第10回	インダクタンスと磁気回路：相互インダクタンス，磁気回路
第11回	インダクタンスと磁気回路：B-H曲線の非線形性，磁気回路でのアンペアの法則
第12回	変位電流と誘導起電力：変位電流，ファラデーの法則とレンツの法則
第13回	変位電流と誘導起電力：静磁界中を運動する導体，時間変化する磁界中を運動する導体
第14回	マックスウェル方程式と境界条件：境界条件，マックスウェル方程式
第15回	全体のまとめ

教科書	J. A. Edminister著　村崎憲雄他2名共訳『マグロウヒル大学演習　電磁気学　（改訂2版）』オーム社 2007年第2版
参考書	浜松芳夫　編『一番わかる！電磁気学演習』オーム社 2013年第1版浜松芳夫，星野貴弘『電気電子数学入門　線形代数・ベクトル解析・複素数』オーム社 2012年第1版 R. P. Feynman, R. B. Leighton, M. L. Sands 著　宮島龍興　訳『ファインマン物理学Ⅲ　電磁気学』岩波書店 1999年
成績評価の方法及び基準	①授業中の評価（積極性など），②演習の評価，③宿題の評価　以上①～③ 20% ④定期試験の評価 80%として，S～Dの成績評価を行う．
質問への対応	随時対応する．講義を聴いて分からないことがあったらすぐに質問すること．
研究室又は連絡先	お茶の水校舎6階C602号室
オフィスアワー	金曜駿河台 15:00 ～ 16:00 833A実験室
学生へのメッセージ	教科書を繰り返し読んで，自ら理解する姿勢を身につけてほしい．

2015年 理工学部 シラバス - 電気工学科