電気工学基礎実験 (I43C)

日本大学理工学部

2015年理工学部シラバス - 電気工学科

設置情報

科目名	電気工学基礎実験
設置学科	電気工学科	学年	1年
担当者	塩野･古川他	履修期	後期
単位	2	曜日時限	木曜3･4
校舎	船橋	時間割CD	I43C
クラス	A 、 B

概要

学修到達目標	電気工学の基礎になる電気的な概念を会得し、学生自らが問題点を発見し､主体性を持って学び、観察力や洞察力を養い、技術者としての素養を身に付けることに重点を置いている。
授業形態及び授業方法	電気工学を学んでいく上において必要である電気的な基礎概念が把握できるように、講義、演習、及び実験で構成している。講義を行い、それに関する演習を行って理解を深め、実際に実験を行うことによって現象を具体的に確かめる。
履修条件	必修科目。実験の講義を必ず受講すること。

授業計画

第1回	電気工学基礎実験を安全に進めるための指針について学ぶ。また、電気工学基礎実験のレポート作成方法についても修得する。
第2回	電気工学基礎実験で使用する主な機器の機能について学ぶ。
第3回	論理回路－事前学習：論理回路の基本回路（AND回路･OR回路・NOT回路・NAND回路・NOR回路）と論理回路の組み合わせ回路（Exclusive OR回路・半加算器など）について動作原理および真理値表の書き方を学ぶ。
第4回	論理回路：各種論理回路を作成し、入力に対する出力をそれぞれ測定する。
第5回	自己インダクタンスの測定－事前学習：受動回路素子である自己インダクタンスの特徴とその働きについて理解する。
第6回	自己インダクタンスの測定：コイルのインピーダンスの大きさと周波数との関係を測定する。これから自己インダクタンス、および損失抵抗を求め、コイルの特性を理解する。
第7回	電力の測定－事前学習：正弦波交流の記述方法と基礎事項および複数の素子（R，L，C）を持った回路の解析について学ぶ。また、正弦波交流電力の考え方､表し方、および算出方法についても学ぶ。
第8回	電力の測定1：交流電力の測定に用いる回路（R回路，RL回路，RC回路）を製作する。また、測定に使用するオシロスコープの使い方を習得する。
第9回	電力の測定2：製作した各種回路に正弦波交流電源を接続し、オシロスコープを使用して電圧、電流波形を測定し、瞬時電力、平均電力などを求める。
第10回	ブリッジ回路－事前学習：ブリッジ回路の動作原理について学ぶ。
第11回	ブリッジ回路1：ブリッジ回路を設計・製作する。
第12回	ブリッジ回路2：製作したブリッジ回路を使用して未知抵抗の測定を行い、抵抗測定の感度およびその測定範囲について理解する。
第13回	相互インダクタンス－事前学習：近接して置かれたコイル間に生じる相互インダクタンスについてその特徴と働きについて理解する。
第14回	相互インダクタンス：2つの空芯コイル用いて、コイル間に生じる相互インダクタンスを測定し、その電気的特性（中心間隔の距離と結合係数及び符号）を理解する。
第15回	電気工学基礎実験の総括。

その他

教科書	電気工学科テキスト『電気工学基礎実験・電気ものづくり実験』 2013年電気工学科テキスト『電気工学基礎実験の基本知識』 2013年ガイダンス時に上記の実験に使用するテキスト２冊を配布する。
参考書	高橋　寛『論理回路ノート』コロナ社高橋　寛『論理回路例題演習』コロナ社実験テーマ毎に各自予習しておくこと。実験の予習やレポートの作成などで必要な事項は図書館等で調べることが望ましい。
成績評価の方法及び基準	1. 実験中の評価（積極性、勤惰）および実験講義の評価（演習、態度） 15%、 2. 実験レポートの評価 70%、 3. 実験理解度試験（定期試験期間内実施） 15% の３つの評価を総合的に判断しＳ～Ｄの成績評価を行う。
質問への対応	必要な時に連絡を取ること。
研究室又は連絡先	船橋校舎９号館９１７実験室　Tel.047-469-5370 駿河台校舎３号館３２８号室・電気事務室　Tel.03-3259-0777
オフィスアワー	水曜船橋 13:20 ～ 16:30 木曜船橋 13:20 ～ 16:30
学生へのメッセージ	この科目は必修である。実験および講義、実験理解度試験、実験レポートの全提出をもって成績評価の対象となるので注意すること。実験に関する注意事項は講義または実験中に指示する。

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