2015年 理工学部 シラバス - 電気工学科
設置情報
科目名 | コンピュータプログラミング | ||
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設置学科 | 電気工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 古川 慎一 | 履修期 | 前期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 金曜1 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | I51M I52N |
クラス | A 、 B |
概要
学修到達目標 | この授業はプログラミング言語のうちで、オペレーティングシステムUNIXの記述言語として用いられているシステム記述言語であるC言語を習得するために、文法を講義すると同時に例題を通じてプログラムの書き方を学ぶ演習に重点を置いている。C言語は型が多く・演算子が多様で・書き方が簡潔であるが、ポインタとアドレスの関係を理解することが必要であり、配列や関数の引数を含めたプログラミング技術を講義する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
プリントによる講義形式とプログラムの書き方を学ぶ演習形式を併用する。 |
履修条件 | なし。「情報の基礎」の知識があれば理解は早い。 |
授業計画
第1回 | 授業の説明:コンピュータプログラミングの授業で学ぶ内容について詳しく説明します。 |
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第2回 | プログラミング言語:プログラミング言語のうちで、C言語がオペレーティングシステムUNIXの記述言語として用いられているシステム記述言語である歴史的経緯を学ぶ。また、プログラムの基本形について例を示し講義します。 |
第3回 | 基本の操作とプログラミング:まず最小のソースプログラムを書き、コンパイルの手順やリンクの方法及びエラーメッセージの読み方を理解する。また、字下げで見やすくすること、ファイル名の付け方などプログラミングの常識を知る。 |
第4回 | 宣言文と関数:プロトタイプ宣言は関数の引数と型をチェックし、プログラムを安全なものにしてくれます。また、プリプロセッサで前処理を行うとプログラムが簡便になります。Cプログラムは関数の集合体で構成されています。関数の基本形・引数の渡し方・プロトタイプ宣言の書き方・グローバル変数とローカル変数の違い・記憶クラスなどについて理解して頂きます。 |
第5回 | データの基本型:プログラミングを行うときに用いるデータには数値と文字を扱います。文字は1種類しかありませんが数値にはいくつもの変数タイプであるデータ型があるため、覚えて頂きます。 |
第6回 | 式文・演算子・標準関数:プログラムの基本パターンであるキーボードからデータを入力し、処理を行い、ディスプレィにデータを出力するための式文と演算子及び標準関数について説明します。その他、用意されている標準関数のうち便利なものを講義します。 |
第7回 | 制御文-分岐:プログラミングを行うためには制御構造を知ることが不可欠です。構造化プログラミングに必要な制御文のうち、分岐処理としてif文とswitch文について講義します。 |
第8回 | 制御文-繰り返し:プログラミングを行うためには制御構造を知ることが不可欠です。構造化プログラミングに必要な制御文のうち、繰り返し処理としてfor文とwhile文について講義します。 |
第9回 | 配列:同種のデータ型を集めた配列は非常に便利な表現方法です。配列の書き方や利用方法について講義します。 |
第10回 | ポインタとアドレス:C言語にはポインタという重要な機能があり、アッセンブラに近いきめ細かな処理ができます。ポインタはアドレスを保持する変数で、頻繁に使用されますが、プログラムが分かりにくくなり、予想しない部分のメモリを破壊したりするため注意が必要です。 |
第11回 | 構造体と共用体:構造体とは一定の形式で、幾つかの項目を組にしたものを言います。また、幾つかの変数に同じ記憶場所を割り当てたいときに使用するのが共用体です。同じ番地に割り当てられているかをポインタを使って理解して頂きます。 |
第12回 | Javaスクリプト:Javaはインターネット環境用に開発されたプログラミング言語で、コンピュータに依存せず、可搬であり、プログラムに手を加えることなくどの様な機種であっても動作します。簡単なプログラムを通じてWebページの動的な表現や対話性の付加について講義します。 |
第13回 | Javaアプレット:Javaはホームページの表示をするHTMLコマンドと同時に、プログラムを動かすことを可能にしました。ブラウザ上で動くJavaのプログラムをアプレットといいます。バイトコードで記述されたプログラムでサーバからクライアントへ送られクライアント上で動作する適用範囲の広い専門家向きのアプレットについて講義します。 |
第14回 | Javaアプリケーション:Javaは本来携帯電話や冷蔵庫・電子レンジなどの家電製品に組み込むプログラムを作成するために開発されたプログラムです。特長はWrite once, Run anywhereや例外処理機能・ガベージコレクション・マルチスレッドなどが挙げられ、特にオブジェクト指向について講義します。 |
第15回 | 理解度確認のための平常試験及びその解説。 |
その他
教科書 |
講義内容や演習を記載したプリントを配布する。
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参考書 |
B.W.カーニハン/D.M.リッチー著、石田 晴久訳 『プログラミング言語C』 共立出版 1989年 第初版
この他にもC言語については沢山の参考書が出版されているので自由に選択して下さい。
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成績評価の方法 及び基準 |
授業中の演習課題及び定期試験から総合的に評価する。 評価の指針は次の通りとする。 演習課題:50%、定期試験:50%。 |
質問への対応 | 授業中も可能、講義の後は電子メールを利用。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室、メールアドレス等は授業中に指示します。 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 16:40 ~ 18:10
火曜 駿河台 16:40 ~ 18:10
木曜 駿河台 16:40 ~ 18:10
金曜 駿河台 16:40 ~ 18:10
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学生への メッセージ |
演習を中心に体得して下さい。 |