2015年 理工学部 シラバス - 電気工学科
設置情報
科目名 | コンピュータシミュレーションⅡ | ||
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設置学科 | 電気工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 戸田 健 | 履修期 | 後期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 土曜1 土曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | I61N I62N |
クラス | A 、 B |
概要
学修到達目標 | 専門科目「コンピュータプログラミング」「コンピュータアルゴリズム」「コンピュータシミ ュレーションI」の履修を前提とし,そこで習得したプログラミングの基礎知識・スキルをベースに、工学分野全般で幅広く使用機会のあるデータ処理や信号処理を中心にプログラミングを学習し、卒業研究や就職先で役立てることを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
・学生はコンピュータ演習室において、一人一台のパソコン及びプログラム開発環境「MATLAB」を利用する。 ・パソコンやMATLABの基本的使い方は、2年次前期科目「コンピュータプログラミング」、2年 次後期科目「コンピュータアルゴリズム」、3年次前期科目「コンピュータシミュレーションI 」において習得済みであることを前提に、本講義では取り扱わない。 ・毎回、提示された課題に対し演習を行い、演習結果を提出する。 |
履修条件 | 演習室おけるパソコンやプログラミングの基礎知識、またプログラム開発環境「MATLAB」の基本的使い方は、2年次前期科目の「コンピュータプログラミング」、2年次後期科目の「コンピ ュータアルゴリズム」、3年次前期科目の「コンピュータシミュレーションI」において習得済 みであることを前提とする。よって、それらの科目を履修していることが望ましい. |
授業計画
第1回 | シラバスの確認。コンピュータ演習室のPCおよびプログラム開発環境「MATLAB」の基本操作の確認。 |
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第2回 | 【課題1】GUI(Graphical User Interface)の製作 Matlabでは,簡単にGUIを作成するためのツール「GUIビルダー」が用意されているが,ここでは,それを使わないでGUIの作成を演習する. |
第3回 | 【課題1】の続きおよび評価。 |
第4回 | 【課題2】音源の製作 コンピュータで使用されるデジタル音声データ (WAV, AU, AIFF 等の形式) を作成します. |
第5回 | 【課題2】の続き 音波を重ね合わせてる複合音を作成します. |
第6回 | 【課題2】の続き及び評価 前課題で作成したGUIを利用して複合音を作成します. |
第7回 | 【課題3】音響信号の作成 基本周波数の整数倍の音波を足し合わせると,1つの音に聞こえる性質があります. ここでは,倍音の足し合わせによる複合音を作成します. |
第8回 | 【課題3】の続き 前課題で行った複合音作成プログラムにGUIを追加拡張する. |
第9回 | 【課題3】の続き 前回作成する音響信号作成プログラム(GUI追加版)を使って楽器音の合成にチャレンジする. |
第10回 | 【課題3】の続き及び評価 音量(音波の振幅)を時間的に変化させます.振幅の時間変化を表すベクトル(包絡やエンベロープといわれる)を用意し,音波と掛け算します. |
第11回 | 【課題4】音響信号ー複合音の分離を引き起こすシミュレーション これまで演習してきた音声合成とGUIのプログラミングを基に,音響信号の周波数ずれのシミュレーションをしてみます. ここでは,周波数を変化させます.周波数が整数倍からどの程度ずれると 音が分離して聞こえるでしょうか? 合成音の分離を引き起こす周波数のずれについてシミュレーションしてみます. |
第12回 | 【課題4】の続き及び評価 前回の演習では,整数倍の周波数をもつ2つの音波(正弦波)の合成音波が2つに分離して聞こえることを,周波数のずれを変数としてシミュレーションをして確認しました. ここでは,周波数のずれだけでなく,合成前の各音波の振幅(音量)変化にもよることをシミュレーションします. |
第13回 | 【課題5】音響信号に関するシミュレーション これまでの演習に基づいて,音響信号に関するシミュレーションのテーマを各自で考案し,プログラムを作成し,シミュレーション実験,結果の考察をおこなう. |
第14回 | 【課題5】の続き及び評価 |
第15回 | 【自由課題】14回修得した音響信号シミュレーションをベースに、自由に課題を考えアプリケーションを製作する。製作物の評価を行う。 |
その他
教科書 | |
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参考書 |
高井信勝 『「信号処理」「画像処理」のためのMATLAB入門』 工学社 2008年 第3版
青木直史 『ディジタル・サウンド処理入門』 CQ出版 2007年 第2版
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成績評価の方法 及び基準 |
課題の製作結果を評価しS~Dの判定をおこなう。 |
質問への対応 | 随時対応する. |
研究室又は 連絡先 |
お茶の水校舎6階C602室(戸田研究室) |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 09:00 ~ 17:00
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学生への メッセージ |
卒業研究や就職先で役立てて欲しい。 |