2015年 理工学部 シラバス - 電気工学科
設置情報
科目名 | 電気機器設計 | ||
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設置学科 | 電気工学科 | 学年 | 4年 |
担当者 | 小林 忠良 | 履修期 | 前期 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | I62O I62P |
クラス | A・B |
概要
学修到達目標 | 社会に出て,前向きに問題解決に立ち向かえる電気技術者を育成すること。 |
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授業形態及び 授業方法 |
板書を取り入れ,ノート(memo)を取る習慣を身につけさせる。ノートを見直すことから新しい発想が生まれることを気付かせる。電磁エネルギー変換機器の基本である変圧器について,具体的な設計講義を行う。設計者の常識問題も説明する。 |
履修条件 | 選択(電気磁気学,電気回路,電力機器,電気材料などの初歩的な予備知識を持ち合わせている方が,より好ましい) |
授業計画
第1回 | 講義方針及び:1)講義内容と方針及び単位取得のための評価方法の説明。 序論 企業における電気機器設計業務の重要性と位置づけなどを説明 2)幅広い知識習得の心掛けや設計者の倫理なども説明 |
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第2回 | 設計準備1:回転機及び変圧器の利用方法,変電所の重要性,電気安定供給の重要性, 国内の法律及び国内外の規格,技術用語の定義,などを説明 |
第3回 | 設計準備2:設計作業に必要な基礎知識(回転機や変圧器の種類,導電材料,磁気材料, 裕度,基準巻線温度の指定など)を説明 |
第4回 | 設計準備3:(Textに沿って進める)電気機器の本質(寸法と容量の関係,損失,特性) 設計の基本,設計の基礎原理,電気装荷・磁気装荷 |
第5回 | 設計方法の説明1:設計の基礎原理,鉄心・巻線の構造,設計上の有効数字 |
第6回 | 設計方法の説明2:Textの変圧器の設計例の解説及び設計注意事項の説明 《【レポートの課題発表】》: |
第7回 | 設計方法の説明3:Textの変圧器の設計例の解説及び設計注意事項の説明(巻線・鉄心の 体格,抵抗計算,インピーダンス・電圧変動率計算など) |
第8回 | 設計方法の説明4:Textの変圧器の設計例の解説及び設計注意事項の説明(銅損,鉄損, 効率,励磁電流,温度上昇,冷却計算など) |
第9回 | 設計演習1:設計の手順と設計注意事項を解説。設計書の作成演習。 |
第10回 | 設計演習2:設計書作成上の注意点(設計の意図を作業者に正確に伝達するためには) |
第11回 | 設計演習3:設計の最重要事項及び設計のテクニックを解説,電卓を使用した計算上の注意 などを説明 |
第12回 | 設計演習4:提出用設計書を使った設計書記入方法の説明 |
第13回 | 《【レポートの提出】・・・各自持参》: コンピュータを使った設計計算の概要 |
第14回 | 現在の設計手法(コンピュータ化,設計手法のBlack Box化)への対応 |
第15回 | 講義の締めくくり(設計者は,ユーザの安全を最優先に考えなければならないなど) |
その他
教科書 |
「大学課程 電機設計学」竹内寿太郎原著,1993年第2版,オーム社
内容:三相同期発電機,三相誘導電動機,直流機,変圧器の基本的設計計算方法が
記載されている。設計計算の概要を知るために適切。
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
設計書及び計算書をレポートとして提出させ ①設計書を無修正で製品に展開できるもの ②設計者の意志が確実に製作者に伝達出来るものを100%とする。以下,修正の度合いに応じて減点方式を採用する。 (締切の日時厳守:遅れは認めず!本人持参)(出席回数不足は採点せず) |
質問への対応 | ・質問は,講義後半に設ける質問時間に受け付ける。 ・講義後の質問は,電気事務室又は教務課に書面で提出しておく。 |
研究室又は 連絡先 |
電気事務室又は教務課 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
設計者は,幅広い知識の習得を心掛けなければならない(電気磁気学,電気回路,電力機器,電気材料,プログラミング,電気化学など)また,世の中の技術動向に気を配り,新しい情報を入手する必要がある。そして,失敗しても必ず取り戻す気構えが必要。 |