2015年 理工学部 シラバス - 電子工学科
設置情報
科目名 | アナログ集積回路 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 電子工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 関根 好文 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | J12M |
クラス |
概要
学修到達目標 | 近年の電子,通信,情報分野において,その装置の小型化,低消費電力化が重要になってき ており,電子回路は益々重要になってきている。現在ではいろいろな特性を持つ電子回路が集積化され1つのチップ上に構成される。この授業は,電子回路I,II及びアナログ集積回路基礎の知識をもとに,現実に使用されている集積回路の電子回路を理解,設計できるように,本格的に学ぶ。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
授業は講義と演習により進める。 |
履修条件 | 電子回路Ⅰ,電子回路Ⅱおよびアナログ集積回路基礎の内容 |
授業計画
第1回 | この授業の重要性,位置付けを明確にし,これからアナログ集積回路の授業でどのようなことを学ぶのかを説明する。 |
---|---|
第2回 | 演算増幅器の基本応用回路1:理想演算増幅器について説明した後,反転増幅器と非反転増幅器の電圧利得,入力インピーダンス,出力インピーダンスについて説明する。 |
第3回 | 演算増幅器の基本応用回路2:理想演算増幅器について説明した後,反転増幅器と非反転増幅器の電圧利得,入力インピーダンス,出力インピーダンスについて説明する。 |
第4回 | 演算増幅器の線形回路への応用1:計測器などに用いられる差動増幅器について説明し,信号の線形演算に用いられる加算増幅器と積分器について説明する。 |
第5回 | 演算増幅器の線形回路への応用2:入力インピーダンス,出力インピーダンスの影響について説明する。 |
第6回 | 演算増幅器の非線形回路への応用1:半波整流器,クリップ回路,全波整流器,クランプ回路について説明する。 |
第7回 | 演算増幅器の非線形回路への応用2:包絡線検波器,ブートストラップ回路,対数増幅器について説明する。 |
第8回 | 演算増幅器の非線形回路への応用3:帰還安定化電源,掛け算器,自動利得制御(AGC)について説明する。 |
第9回 | 帰還回路1:簡単な回路例を示しながら4種類の帰還回路を挙げ,基本概念について説明する。 |
第10回 | 帰還回路2:演算増幅器を用いた帰還回路の利得,ループ利得,感度係数,周波数特性などから帰還回路の特徴を明らかにする。 |
第11回 | 周波数補償回路1:順方向伝達関数の極の数が3つ以上になると帰還回路が不安定になることを示し,周波数補償の必要性を説明する。 |
第12回 | 周波数補償回路2:補償方法としては位相遅れ補償と位相進み補償に分けて説明し,演算増幅器の周波数補償にもふれる。 |
第13回 | 発振器1:工学分野で動作が不安定になるため通常避けられているループ利得1∠0°となる点を積極的に用いる発振器が電子工学において重要であることを説き,発振器の考え方,種類をあげて,それぞれについて説明する。 |
第14回 | 発振器2:最近非常にたくさん用いられている水晶発振器についても最近の話題を含めて説明する。 |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 |
シリング,ビラブ著 『トランジスタとICのための電子回路II』 朝倉書店
|
---|---|
参考書 |
シリング,ビラブ著 『トランジスタとICのための電子回路I』 朝倉書店
必要に応じて指示
|
成績評価の方法 及び基準 |
平常試験,レポート,演習により評価する。 |
質問への対応 | 随時,直接及びメール等で対応 |
研究室又は 連絡先 |
e-mail ysekine@ecs.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |