2015年 理工学部 シラバス - 電子工学科
設置情報
科目名 | 論理回路 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 電子工学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 涌井 文雄 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | J31A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 計算機のハードウェアや計測・制御システムに使われる論理回路について、組み合わせ回路 ・順序回路の考え方及び基本的なはたらきを理解することを目的とする。また、ハザードや故障診断についても学習し、特殊な論理回路として制御システムで重要なフェイルセイフ論理回路のほか、多値論理回路、しきい値論理回路、ファジィ論理回路などについても、その概要を理解させる。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
教科書を用いての講義形式で、理解を促すために毎回、目覚まし演習を行う。 |
履修条件 | 特になし。 |
授業計画
第1回 | 論理回路とは:論理回路は入力と出力の関係が真理値表あるいは論理関数で表され、組合せ回路と順序回路に分けられることを説明し、この講義ではどのようなことを学習するかなど、論理回路を概説する。 |
---|---|
第2回 | 組合せ回路の表現:組合せ回路の入出力関係は真理値表あるいは論理関数で表されることを示し、基本的な論理関数の幾つかを紹介する。 |
第3回 | 論理関数の基本演算:基本的な論理関数である否定・論理積・論理和について、重要な演算公式とその利用法等を学習する。 |
第4回 | 論理関数の標準形:論理関数の標準形として特殊加法標準形・特殊乗法標準形を定義し、真理値表からこれらの標準形を求める方法を学習する。 |
第5回 | 論理関数の簡単化:上で得られた標準形はそのまま回路として実現できるが、同じはたらきを論理回路としてはこれよりも簡単なものがあることを示し、簡単化の方法としてクワイン-マクラスキーの方法・ベイチの図による方法などを学習する。 |
第6回 | NAND回路・NOR回路:最近の論理ICの構成要素であるNAND・NOR素子について、これらを用いた論理回路の構成方法を学ぶ。 |
第7回 | 加減算回路:組合せ回路の例として、符号変換器と加算器を取り上げ、組合せ回路についての理解を深める。 |
第8回 | 論理回路素子:リレーや半導体素子による論理素子の原理と動作を理解し、機能表・正論理と負論理などについても学習する。 |
第9回 | 順序回路の表現:順序回路とはどのようなものであるかを理解し、状態遷移表及び状態遷移図を用いてその動作を表現する方法を学習する。 |
第10回 | 同期式回路と非同期式回路:順序回路には同期式と非同期式があり、それぞれ特徴をもっているが、現在ではほとんど同期式が用いられているので、以下の講義でも同期式のみを取り上げることを説明する。 |
第11回 | 順次回路の構成:順序回路はどのような構成になっているかを理解し、記憶回路に使われる素子としてフリップフロップの種類と動作を学習し、論理回路の構成法を学ぶ。 |
第12回 | 順次回路の簡単化:順序回路の簡単化には取り上げるべき多くの問題があるが、ここでは状態数を減らす問題のみを取り上げる。 |
第13回 | カウンタとシフトレジスタ:順序回路の例としてカウンタとシフトレジスタについての概要を理解する。 |
第14回 | 論理回路の過渡現象と故障診断、特殊な論理回路などを紹介する。 |
第15回 | 平常試験およびその解説 |
その他
教科書 |
高橋寛 著 『論理回路ノート』 コロナ社
|
---|---|
参考書 |
高橋寛 著 『論理回路例題演習』 コロナ社
|
成績評価の方法 及び基準 |
定期試験。演習、宿題等を参考にする。 |
質問への対応 | オフィスアワー:水曜日・13時00分から14時00分 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎4号館426室(講義準備室) e.mail: fwakui@ecs.cst.nihon-u.ac.jp 内線:5577 |
オフィスアワー |
金曜 船橋 09:00 ~ 14:00
|
学生への メッセージ |