2015年 理工学部 シラバス - 電子工学科
設置情報
科目名 | アンテナ・電波伝搬 | ||
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設置学科 | 電子工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 三枝 健二 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | J42M |
クラス |
概要
学修到達目標 | 無線通信の要であるアンテナ・電波伝搬の基本事項を理解するとともに,技術者に必要なアンテナ解析,設計に役立つ実知識を修得する. |
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授業形態及び 授業方法 |
板書を主体とした講義形式をとる.3~4回の小テストを行い理解度をチェックする. |
履修条件 | 電磁波工学を履修していることが望ましい. |
授業計画
第1回 | 講義内容の説明 この授業の重要性,位置付けを明確にし,これからアンテナ・電波伝搬の授業でどのような ことを学ぶのかを説明する. |
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第2回 | アンテナの分類,波源からの放射式 昆虫の触角の意味を持つ各種アンテナの分類を試みる. アンテナ特性解析の基本となる波源からの放射式をマクスウエル方程式より導出する. |
第3回 | 微小波源からの放射界 アンテナ特性解析の第1ステップである線状アンテナの放射界解析の基本となる微小波源からの放射界を導く. |
第4回 | 直線状アンテナの放射界 線状アンテナの代表である直線状アンテナの遠方放射界を導く. 近傍界を含めた直線状アンテナの放射界を導き,起電力法を用いた入力インピーダンス計算法を説明する. |
第5回 | アンテナ特性の基本パラメータ,1波長ループアンテナの放射界 アンテナ特性評価のための基本パラメータを説明する. 非直線状アンテナについて紹介し,1波長ループアンテナの放射界を導出する. |
第6回 | アレイアンテナの放射界 アンテナ解析の基本知識の第2ステップであるアレイアンテナの放射界計算法示す. 初めに均一励振分布(ユニフォーム)アレイを取り上げて説明する. |
第7回 | チェビシェフ法,指向性合成法 副ローブ抑圧アレイとしてチェビシェフ法を紹介して実例を計算する. 所望の指向性を実現する指向性合成法として扇形パターン発生法を示す. |
第8回 | 開口面アンテナ アンテナ特性解析の第3ステップである開口面アンテナを取り上げる. |
第9回 | その他のアンテナ 上述のアンテナ分類に含まれないその他のアンテナを紹介する. |
第10回 | 円偏波アンテナ 移動体通信に必須の円偏波発生アンテナの例を紹介する. |
第11回 | アンテナ特性測定 アンテナ特性評価のための測定につき概説する. |
第12回 | 電波伝搬の分類,地上波伝搬 電波伝搬を分類する.地表面近傍の電波伝搬(地上波伝搬)の基本事項を説明し,山岳回折効果の評価に大切なナイフエッジ効果につき説明する. |
第13回 | 電離層伝搬 地球を取り巻く大気中の伝搬の取り扱い法を示す. いわゆる低温プラズマと呼ばれる電離層伝搬を取り上げる. |
第14回 | 宇宙通信における電波伝搬 伝搬中の時間的変化で生じる受信点電界強度変動(フエージング)についてふれる. 宇宙通信における伝搬基本事項を概説する. |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 |
長谷部 望 『電波工学(改訂版)』 コロナ社 2005年 第1版
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参考書 |
授業の際提示する.
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成績評価の方法 及び基準 |
小テスト(20%),平常試験(80%)の総合評価 |
質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
4号館435室,saegusa@ecs.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 09:00 ~ 10:30
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学生への メッセージ |