2015年 理工学部 シラバス - 電子工学科
設置情報
科目名 | 電波応用 | ||
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設置学科 | 電子工学科 | 学年 | 4年 |
担当者 | 三枝 健二 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | J51M |
クラス |
概要
学修到達目標 | 電磁波を利用した応用技術として種々のシステムを取り上げて説明することにより,無線技術が包含する興味深い分野の知識を会得する. |
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授業形態及び 授業方法 |
板書を基本とする講義形式を採用し,3~4回の小テストを行い理解度をチェックする. |
履修条件 | 電磁波工学,アンテナ・電波伝搬を履修していることが望ましい. |
授業計画
第1回 | 講義内容の説明 この授業の重要性,位置付けを明確にし,これから電波応用の授業でどのようなことを学ぶのかを説明する. |
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第2回 | レーダ1 目標物検知に広く利用されているレーダの原理,機器の構成につき紹介する. |
第3回 | レーダ2 レーダの最大探知距離の実計算例を示し,回線設計の計算法を会得する. |
第4回 | 電波航法 航空機,船舶の自局の位置標定に必要な電波航法,進入・着陸システムにつき説明する. |
第5回 | テレメトリ,テレコントロール 広く実用になっている遠隔計測(テレメトリ),遠隔制御(テレコントロール)の原理を説明する. |
第6回 | 回線設計 上述の無線通信を達成するため重要な回線設計につき実例をあげて説明する. |
第7回 | リモートセンシング 地球環境監視として重要視されているリモートセンシングに注目して各種方式および気象衛星NOAAからのデータ取得の実例を紹介する. |
第8回 | 合成開口レーダ 地球資源探査衛星に搭載され,全天候性かつ高分解能の画像が得られる合成開口レーダにつき原理,実例をあげて説明する. |
第9回 | マイクロ波放射計 衛星搭載の受動センサとしてマイクロ波放射計の原理,実例を紹介する. |
第10回 | GPS1 近年注目を集めている地球規模測地システムGPSが包含する無線通信技術に注目して疑似雑音符号を用いたスペクトル拡散技術の紹介を試みる. |
第11回 | GPS2 自局位置標定に必要な衛星位置標定および自局の位置検出の計算法を説明し,実例を示して計算例を提示する. |
第12回 | 標準時刻装置 宇宙通信において衛星の軌道決定,取得データの解析に欠かせない正確な周波数および時刻を供給する標準時刻装置の原理構成を概説する. |
第13回 | 環境電磁工学 近年の輻輳した電磁環境に対処するため電磁波を発生する側と受ける側との両立性を図る環境電磁工学の2,3の例を提示する. |
第14回 | 電磁波の吸収,遮蔽 電波吸収体測定法,シールド材料評価法につき述べる. |
第15回 | 平常試験及びその説明 |
その他
教科書 |
長谷部 望 『電波工学(改訂版)』 コロナ社 2005年 第1版
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参考書 |
授業の際提示する.
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成績評価の方法 及び基準 |
小試験(20%),平常試験(80%)の総合評価 |
質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
4号館435室,saegusa@ecs.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 09:00 ~ 10:30
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学生への メッセージ |