2015年 理工学部 シラバス - 電子工学科
設置情報
科目名 | 電磁波工学 | ||
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設置学科 | 電子工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 三枝 健二 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | J52L |
クラス |
概要
学修到達目標 | 日常生活に欠かせない強力なツールとなっている電磁波の基礎をしっかりと身に付け,そこから一歩進んで,種々の電磁波問題の解析へと発展できる力を養う. |
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授業形態及び 授業方法 |
板書を中心にした講義形式をとる.4~5回の小テストを行い,理解度をチェックする. |
履修条件 | 電磁気学Ⅰ,電磁気学Ⅱを履修していることが望ましい. |
授業計画
第1回 | 講義内容の説明 この授業の重要性,位置付けを明確にし,これから電磁波工学の授業でどのようなことを学ぶのかを説明する. |
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第2回 | 伝送線路 電磁波のふるまいを理解するうえで参考となる分布定数線路を表す伝送線路方程式を導出する. |
第3回 | 伝送線路上電圧・電流分布 伝送線路方程式に電源および終端条件を当てはめたときの伝送線路上電圧・電流分布を求める. |
第4回 | スミスチャート インピーダンス特性を表現するのに有用なスミスチャートの構成原理,使用法を説明する. |
第5回 | マクスウェル方程式 電磁波を取り扱うための基本方程式であるマクスウェル方程式を導き,その物理的意味を説明する. |
第6回 | 平面波 直角座標における2階の偏微分方程式の一般解を導き,電磁波の理想的なモデルである平面波に適用する. |
第7回 | 固有伝搬定数,固有インピーダンス 電磁波を取り扱ううえでの基本パラメータである固有伝搬定数,固有インピーダンスを求める. |
第8回 | 反射,透過 平面波が異なる媒質の無限平面に入射したときの反射・透過の解析と実例を示す. |
第9回 | 散乱断面積 電磁波の散乱・回折問題を取り上げ,散乱断面積を説明する. |
第10回 | 群速度,偏波 媒質中を伝搬する電磁波の群速度を概説し,電磁波の伝搬で重要な円偏波・直線偏波などの偏波を説明する. |
第11回 | 境界値問題 電磁波を取り扱ううえで大切な波動方程式の直角座標,円柱座標,極座標における解法を示す. |
第12回 | 導波管の解析 波動方程式の実用例として閉じた空間である導波管内の電磁界分布および特性を説明する. |
第13回 | キャビティの解析 同じく閉じた空間での実例としてキャビテイ内の電磁界分布を求める. |
第14回 | 無限導体円柱および導体球の解析 開いた空間に存在する無限導体円柱および導体球の散乱電磁界を求める. |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 |
長谷部 望 『電波工学(改訂版)』 コロナ社 2005年 第1版
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参考書 |
細野 敏夫 『電磁波工学の基礎』 森北出版 2015年 第1版
その他,授業の際提示する.
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成績評価の方法 及び基準 |
小試験(20%),平常試験(80%)の総合評価 |
質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
4号館435室,saegusa@ecs.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 09:00 ~ 10:30
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学生への メッセージ |