2015年 理工学部 シラバス - 電子工学科
設置情報
科目名 | 計算機アーキテクチャ | ||
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設置学科 | 電子工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 望月 寛 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | J53F |
クラス |
概要
学修到達目標 | 計算機の仕組みやハードウェアアーキテクチャの変遷、最近の技術動向の把握は情報工学にとって重要である。講義では基本的な構成と共に処理の高速化を意図した各種技法を習得する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義は基礎的なプロセッサの構成理論、メモリの階層構造や各種高速化技法について、演習を交えて習得する。また、組込みシステムの概要および要素技術についても取り上げ、計算機を体系的に学ぶ。 |
履修条件 | 論理回路、計算機ソフトウェア及び演習を履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 創世記のコンピュータアーキテクチャ: アーキテクチャから見たコンピュータ発達の歴史を学び、今日の到達点を確認する |
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第2回 | 情報の表現(1): 計算機内部で使用する情報の表現方法について理解する |
第3回 | 情報の表現(2): 浮動小数点、文字コード、画像フォーマットについて学ぶ |
第4回 | 演算回路の構成: 算術演算などを実現する回路構成について理解する |
第5回 | MPUの構成: 基本的な構成についてその役割を理解する |
第6回 | MPUの動作と高速化技法: 命令フェッチ、解読、演算といった処理シーケンスを理解する |
第7回 | マイクロプログラミング: マイクロプログラミングの概念を理解し、水平型・垂直型のねらいと特徴を把握する |
第8回 | 計算機処理の高速化技術: パイプライン方式などの高速化手法を学ぶ |
第9回 | アドレス方式: MPUにおけるアドレッシングの概念を理解する |
第10回 | 主記憶装置: メモリの種類、メモリの階層構造やキャッシュ等の高速化技術やを理解する |
第11回 | 入力出力方式: 入出力ポートの概念やメモリーマップドI/Oについて学ぶ |
第12回 | 組込みシステムの概要: MPUの構成や各種技法を踏まえて、組込みシステムで用いられるMPUの特徴を学ぶ |
第13回 | 割込み処理: 割込み処理の概要や重要性について説明し、割込み処理を用いた組込みシステムについて学ぶ |
第14回 | 周辺装置とのインターフェース: タイマ、カウンタやA/D変換器などの各種周辺機能LSIについて学ぶ |
第15回 | 理解度確認とフォローアップ |
その他
教科書 |
必要に応じて用意した資料を配付し講義を行う。
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参考書 |
特に指定せず。
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成績評価の方法 及び基準 |
講義内での演習問題(30%)、理解度確認の成績(60%)、その他レポート課題(10%) |
質問への対応 | 質問歓迎 |
研究室又は 連絡先 |
望月寛(船橋校舎4号館434号室) |
オフィスアワー |
金曜 船橋 10:40 ~ 11:40
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学生への メッセージ |
計算機を中心とした情報工学の基礎的な実力を養ってほしい。 |